令和5年11月4日(土) 

【写真提供 : 甘木氏】

令和5年11月4日(土) 晴れ
 弥冨港で6時より鯊釣り。嚆矢より4寸上2匹続け様に釣れたり。未だ潮位低しと雖も、鯊の活性は高しと思うは浅慮にて、爾後は一切触り無之。潮満ちたる8時過ぎより、漸く触り始めたり。過日と比肩して当たり疎ら乍ら、微かに穂先へ出でたる靠れを捉えて乗せし鯊は、4寸前後の良型多し。漸次潮満ちて足場を覆いたれば、9時前に15匹目を確保した後、愈愈長靴上部へ迫りて竿終いとせざるを得ず。而して西之森へと転進す。先行せる甘木氏隣座へ腰を据え、2月半ば以来久方振りの箆鮒釣りに興じたり。晩秋差し掛かれりたれば、果たして活性如何と窺うに、10時より16時迄、両団子底釣りにて都合74枚及び鯰1尾の椿事出来す(隣座の甘木氏は宙釣りを採られ当初は順調に竿を曲げしも、季節外れの暑気に当てられ体調優れざるか、半身は洋式股引一枚に成りて奮闘せらるるも、釣果は〆て24枚と思うに任せず。次週は捲土重来必ず果たされん事を切に祈念す)。鯊釣り思わしからざれば、昨年の顰に倣いて箆鮒釣りへ愈愈変節せるも亦一興なりと脳裏に刹那浮べり。然れど斯様な稀疎は悪女の深情けと思う可し。何をか惑うに能わざる。程無く立冬を迎えなば、鱮釣りの開季なり。今暫くは鯊釣りを為さんと意を決して云爾。