令和5年12月9日(土) 晴れ
諸般の事情に因り本日は真鮒を釣らんと温泉前へ釣遊す。8時頃より5尺竿の両グル底釣りにて始めるも、掛かりしは外魚の箆鮒とモツゴのみ。宙を釣らんと短き鉤素に交換す。浅棚はモツゴ数多にて甚だ閉口。而して提燈釣りに変更後は真鮒を漸く確保したり。10時前G氏合流。7尺両団子の底釣りを選択す。底は箆鮒許りと諭すもG氏は一顧だにせず。案の定、釣れ初めは箆鮒なり。続いて亦も箆鮒を掛けたるG氏は、偸安を恣に真鮒なぞ関心無之模様。浮子本体迄上がる程の食い上げ当たりを採りしG氏、些か得意顔にて竿を絞るも良型の青鰓が掛かれり。然も鉤を飲みて外すのも容易ならず。師走乍ら翳り無之蒼天、無風凪にて秋の如き寧日なり。防寒着を脱ぐ程の暑さなれば、宙釣りで真鮒の活性愈愈高し。型は3乃至4寸。日焼けせず銀無垢の如き小鮒、深宙より上げし折の、コトコトと引く様も小気味良し。近来稀なる真鮒の好釣場と思えども、惜しむらくは箆鮒釣り場にて沈り仕掛けを使えず。且つ亦、小鮒竿を用い得ぬは残念未練なり。12時半納竿す。真鮒の釣果〆て50匹。G氏は釣りたる箆鮒ツ抜けし。本日は箆鮒の活性甚だ低調なれば、中中好き釣果なり。昼餉後、G氏共共鯊を釣らんと長島港へ転移す。14時半に開始せり。15時満潮を控え潮位高し。石ゴカイを餌に、係留されたる船の舷側へ仕掛けを投ず。水温みて活性高き故か、刹那に鯊を掛けたり。胴回り太きも型は5寸へ僅かに届かず。間を置かず1匹追加す。触り当たりは判断易く秋釣りの如し。G氏も良型の鯊を上げたり。潮止まりを挟みて納竿せる16時半迄、概ね4寸上の鯊14匹を確保す。此の時期に甚だ椿事なり。G氏もツ抜けしたれば、師走下の清閑なる寧日を倶に満悦す。恙無く帰途へ就きたり。