令和五年三月二十五日(土) 雨のち曇り一時晴れ
二時出立。関ケ原辺りより風雨強し。長命寺川渡会橋下流ポイントへ四時過ぎに到着。左岸堤防上は既に車列あり。時折轟と風が吹き抜け、停めた車に雨粒が叩き付けられる中、安全を期し明るくなるまで待機す。六時前にようやく周囲が視認可能となれり。その刹那に風雨が止むを受け、速やかに釣り座を据えたり。然れども風強くしてテントの設営は能わず。露天にて風雨に曝されながらの釣りを覚悟し、竿は一本のみにて二十一尺を選択す。六時半に開始せり。ただし左右大勢の釣り人は投げ釣りばかりにて、先回と同じく延べ竿を出したるは我のみ。嫌な予感はありと雖も、元より投げ竿を持たざれば如くはなし。七時過ぎにホンモロコ一尾確保す。幸先良しと思うも、その後はアタリ続かず。昨夜より降りたる雨水が水温の低下を齎した故か、周りも然程は釣れる様子無之。八時に雨止む。予報では九時との由にて早まるのは僥倖なれど、吹き寄せたる強風にて川面に縮緬波が立つのみならず、空一面を低く覆いたる雲が水面に白く映りて反射し、ウキの視認は甚だ困難なり。ただ十時を回った頃より、風止みて暫し雲の合間から青空が覗くに及び、荒天は治まれりと十二尺の竿を追加す。正午までに三尾追加せり。短竿に奏功ありと断じ、二十一尺を納めて十尺と交換。午後はエビ、マブナ、モツゴの類に悩まされつつも、両方の竿にホンモロコが掛かりてツ抜けを達す。うち一尾は四寸(帰途に寄りたる伊藤釣具にて計測し判明せり)の良型にて、右座で釣りをせらるる紳士氏、これを見受けて曰く「何故にボラが釣れたるや」とぞ笑いける。十六時に納竿。長命寺川より帰途に就きたり。
長命寺川 6:30-16:00
ホンモロコ×10匹
午前 竿21尺及び12尺
午後 竿12尺及び10尺
エサ アカムシ