令和5年5月27日(土)

令和5年5月27日(土) 木更津 晴れ
 前日出仕後の19時に出立。東名高速を東進す。途次焼津インターにて下車し、エキチカ温泉くろしお(旧黒潮温泉焼津駅前健康センター)で入湯。入湯後、東進を再開せり。川崎インターを経由し、3時半に川崎市の南武線浜川崎駅付近へ達す。4時にガイキチ☆落とし込みバナナ団関東支部長の短竿釣り師タロ氏及び一万円氏と合流。タロ氏の自家用車、乃ちタロ号で東京湾黒鯛落とし込みバトル会場の木更津へ向いたり。5時過ぎに木更津港渡船場へ到着。受付は9時開始なれど、タロ氏が実行委員長にて事前準備を要す。因りて斯様な早着となれり。駐車場で暫し待機す。前日に川崎入りせる関東バナナ団山形出張所E氏も合流せり。本日はバナナ団〆て4名にて参戦す。受付後、11時解纜の渡船宮川丸及び栄宝丸に分乗し木更津沖堤防へ渡りたり。総延長凡そ3000米の沖堤はABCD各堤に分かれし。C堤を選びたるE氏以外はA堤へ渡堤す。A堤は一番先端にて全長800m有之。潮通し良く一番人気の場所なれば、渡船2杯にて渡りし大半の参加者はA堤へ上がれり。12時より開始。監視員より開始の宣告が発せられた刹那、各自一斉に落とし込めり。海は適宜波高及び濁り有之と雖も、8時満潮、16時干潮の小潮にて潮は動かず。また堤際には若芽が未だ付きたり。夏季へ移ろいて海水温上昇とともに枯死せるも、未だ時期尚早なり。堤際へ落とし込みては若芽に妨げられし。或いは若芽に鉤掛かりして閉口す。開始早々C堤にて黒鯛仕留められしとの由。A堤は未だ竿は曲がらず。潮通し良き筈も沈黙せり。況や自らの竿に於いてをや。14時前後に待望の時合を迎えたり。A堤各所にて黒鯛を確保す。之を機に弛緩の意識を覚まし、海面下へ沈降せる目印の動きを追うも、取り立てて異変無之。漸次黒鯛を鉤掛かりせる歓声止み時合は終局す。爾後は夜通しの運転と白昼の休み無き落とし込みに相俟ちて疲労困憊、意識白濁なれば、先週D氏より到来の経口保水液を嚥下しつつ、正気の保全に努める而已。時合終局後も間歇的に黒鯛が確保されたれど、魚運拙くアタリボウズのまま17時半の大会終了を迎えたり。三度目の参戦にして黒鯛は未だ鉤掛かりを得ず。大半が見事な江戸和竿を携えし練達のヘチ釣師に混じり、独り名古屋釣法にて抗うも、復た玉砕の憂き目に遭いて虚しく納竿す。帰港後バナナ団一同会して本日の釣況を顧みるに、C堤のE氏は1枚掛けるも水面で鉤外れ、同じA堤へ渡りし一万円氏は刹那の手応え有之以外、黒鯛の気配すら皆無にて、詰まるところ全員ボウズと判明せり。その砌、東京湾を隔てし対岸の川崎新堤に於いては、ツ抜け連発の盛況と聞きて嘆息の他に無之。閉会式にて釣果の報告有之。乃ち参加者百余名中、A堤10枚、B堤10枚、C堤5枚、D堤1枚の都合26枚なり。上位入賞者の表彰に続き、関東圏外よりの参加者紹介有りて、秋田、新潟、静岡、愛知、福岡等日本国内各県のみならず、香港より2名も参加有之との由。遠来参加者には各々記念品が配布され、当事者の末席に連なれば難有く拝受す。然り乍ら何故か愛知県豊橋市産の小赤茄子にて、些か複雑な心境なり。復路もまたタロ号に便乗し、東京湾海底隧道を潜りて川崎へと帰還す。諸氏と再会を約して別離。川崎インターより東名高速道路を西進したり。翌日昧爽5時、焼津駅前の黒潮温泉を再訪す。朝湯へ浸かりて疲労困憊したる心身を解せり。7時に焼津を出立。途上恙無く走りて10時過ぎに帰宅し、之にて阿房奇特の釣遊を漸く終了とせしめたり。

*『東京湾黒鯛落とし込みバトル』大会の模様ダイジェスト(外部リンク)