令和5年8月11日(金) 晴れ
4時過ぎに芹川着。先月は既に薄明るき頃合いなれど、8月も半ば近くに差し掛かりて未だ暗し。暫し俟ちて後、5時前より開始す。渇水により水量、流れともに乏しく、小鮎の気配は見られず。果たしてボウズも覚悟の厳しき釣りを予見せり。待望の小鮎1匹目は1時間ほど経過して漸く手にせし。その後は群れで遡上したりしか、概ね順調なる推移にて小鮎を確保す。9時よりまた小鮎の当たり遠ざかれり。この時点で100匹に満たず。先回の宇曽川と比べぶれば、是を以て不服を申すは太平の贅なり。そう思いつつ漫然と仕掛けを流し続けると、10時半頃より再び小鮎の活性が高まりし。一流しに3匹掛かりしも再三有之。12時の納竿までに〆て212匹、嵩にして2.1瓩と久方振りの釣果に満悦す。斯様な渇水の時期に、魚運拙き身ですら小鮎が釣れ盛るは稀代の椿事なり。帰宅後、釣れたる小鮎を用いて鮎味噌を拵えし。今季残り僅かにて、鮎味噌も最初にして最後と思いて、過日焼津で購えり地酒を1升費やせり。出来立てにて未だ味わい若けれど、来週半ばには味も熟して旨味増すものと楽しみに待機す。