令和6年1月6日(土)

令和6年1月6日(土) 晴れ
 寒鱮を釣る可く6年振りに某池へ赴けり。鱮は絶えしとの噂も有之。以前は数多の釣客で賑わいしも、鱮師は全く見当たらず。釣り場は枯草に覆われ、座を設けるにも大いに閉口す。7時より開始。竿は2尺5寸を用い、草の合間より仕掛けを投じたり。沈り仕掛けを不均一に上下連動させること30分余。漸く糸浮子に当たりを見ゆ。口細が掛かれり。鱮は矢張り廃れたるかと落胆す。暫し口細を釣り続け、斯く成れば場所を転移する可きやと思いし頃、薔薇鱮を1匹確保したり。型は1寸大乍ら、是を以て鱮釣りも年始早早坊主に非ず。誠に芽出度き限りなりと寿げり。日が明けて藻蝦も釣れし。鉤に抱き着ける藻蝦を、つい豆鱮の当たりと見紛うこと一再ならず。上手く鉤に掛かりて、しめしめと思えるに、水面を割りたるが藻蝦なり。口細、藻蝦に妨げられしも、正午の納竿迄に都合11匹の薔薇鱮を確保す。往年と比肩せるに数は少なし。然れども未だ絶えざるを見ゆ。誠に幸甚なりと、踵を返し帰途へと就きたり。復路途上にてG氏より連絡有之。本日朝日池で開催の正月大会に於いて、午前中は坊主を覚悟せる厳しき釣況なれども、午後は好転し〆て4枚を釣りたる由。昨年来より家内安全を顧みず、朝日池へと通い詰めたる修練の成果に相違無之。尚、G氏が賞に貰い受けし麦酒、白米、長芋の内、長芋1本が当方へ到来す。中中見事なる長芋にて、思わぬ余得となりたり。