令和6年8月3日(土) 晴れ
大阪南港セル石へ釣遊。堺出島漁港より4時解纜の二番船で渡るも未だ暗し。4時半を過ぎて漸く開始せり。潮汐は大潮。5時11分の満潮を控え潮位高し。落し込みて時折、微かな引き込み当たり有之。合わるに雑巾を引っかけるが如き感触にて刹那に外れたり。黒鯛の当たりに非ず。蛸の仕業なり。6時前に止め当たりで黒鯛を掛けるも、後れを取りて堤壁の牡蠣殻にでも擦りしか、容易く仕掛け糸を切断す。急ぎ仕掛けを取り換え、瞬く暇に引き当たりで黒鯛を復た掛けたり。次は切らせじと沖へ黒鯛を誘導す。水深は6米程と浅し。竿を溜め底へ走られぬよう暫し堪え、観念して海面へと浮かべる黒鯛を玉網で掬いたり。魚体痩せ気味なれど長寸45糎と良型に満悦す。7時迄に34、40、42糎の3枚を追加せり。9時の帰り船迄にツ抜けも能うやと色気を出したるが運の尽きか、酷暑炎天下に鱏を掛けて右往左往四苦八苦の挙句、遂に精魂尽てき。僅かな木影を頼りに船を俟ちて、漸く現れし帰り船へと這う這うの態で乗り込みたり。未だ若きと思えども、経年劣化は如何とも為し難し。