月別アーカイブ: 2023年8月

令和5年8月26日(土)

令和5年8月26日(土) 晴れ
 5時より11時半まで、湖北の大浦川、石田川、百瀬川にて小鮎を需て釣遊。台風7号で復せし水位も渇水にて川底著し。爰にとぞ思はれし場所へ赴くも、小鮎の気配皆無なり。9時までに釣れたる小鮎は10匹に満たず。知内川、大川は既に釣客満座の様相を呈せり。斯くして小鮎は諦念せざるを得ずと思えども、9月朔日よりの禁漁期迫りて、今季は本日が小鮎釣り最後の為、容易に帰途へと就き難し。そう思いつつも釣り場巡りは奏功せず。徒に時間を浪費す。数か所目にて水位が極端に減りし川面を漫然と眺めたれば、俄かに小鮎が複数飛びて遡上したるを見ゆ。川幅は有れど川底は均して水深無之。仕掛けを流すのも労せし場所にて食指は動かず。然れども此処を逃せば、最早望みは絶たれしと竿を出せり。案に相違し1時間余りで42匹の小鮎を確保す。型は3、4寸と雖も懸る時局にて如くはなし。〆て50余りの小鮎を釣果にして、今季の有終を飾れり。

令和5年8月20日(日)

令和5年8月20日(日) 晴れ
 連日酷暑と雖も立秋過ぎたれば、そろそろ鯊を釣らんと、中通し竿に今年も恙無く道糸を通せり。未だ時期尚早と思いつつ、様子見を兼ねて鯊釣りへと出立す。5時過ぎに豊川市御津町着。7時半満潮を見据え、凡そ2時間前の5時半より始めたり。先般の台風7号による降雨の所為か、水潮気味にて聊か泥濘の濁り有之。竿7尺、ヤマメ鉤5号、塩イソメを餌に投入す。誘いて競りの刹那、手元へ乗りの感触伝わりて、軽く穂先を訊かば飴色の鯊が掛かれり。型は4寸程。典型的な夏鯊なり。続きて底を切るのに抗う強引きで5寸大の鯊を確保す。中々宜しき状況なりと思うも、爾後は鉤に掛けるのも難渋せり。正体は指の大きさと等しき小鯊なれば、10時半の納竿迄〆て69匹を確保せるも、軒並み端緒の型には如かず。斯くなれば暫し間を置きて後、鯊の育成如何なりやと再び釣遊に及ぶべし。

令和5年8月19日(土)

令和5年8月19日(土) 曇りのち晴れ
 2時半に出立。数分後、伊藤釣具に差し掛かりて、店前に蠢く物体を視認せり。訝しく思いつつ接近す。物体の正体は野生の鹿なり。車の接近に怯える素振りも見せず。此店は濃尾平野に在りて近隣に山林無之。何処より迷い来れりやと驚愕す。4時半に湖北の高島市へと達せり。台風7号の接近に因りて水位回復、既に水色透明化し、頗る環境宜しきを得て、5時より12時の間に189匹を確保す。居着きの小鮎は台風の大水で流されしか、本湖より遡上して日の浅き銀無垢の若い魚体ばかりなり。帰宅後、味噌炊きにて調理す。此の頃は生育し、骨の気になる小鮎数多にも拘わらず、身は柔らかくして骨の感触無之。図らずも時機外れの恩恵を享受せしは甚だ僥倖と覚えり。

令和5年8月13日(日)

令和5年8月13日(日) 晴れ
 5時より湖西より湖北にかけ、新規の小鮎釣場開拓を兼ねて各所転移す。4箇所目にて小鮎の群泳に遭遇せり。7時半より10時の間、良型の小鮎〆て50匹を確保。渇水により水深甚だ浅し。外敵より狙われるを避け、岸際の草陰を頼りに遡上せん小鮎を狙いて、川上より護岸の際を流しけるも、伸びたる草葉や水底の藻ばかりか、小鮎を食せんと殺到せる鰣に妨げられ、仕掛けの喪失数多出来。その都度、仕掛け等の交換に時間を浪費し閉口す。実質には9時にて終了す。惰性にて10時まで続けしは、キリの良き50匹目に納竿せんとの企図なり。残り数匹が釣れず、掛かりても暑さで緩慢となれば、つい手を滑らして小鮎を逸す。炎暑下に釣りとは誠に気の違いたる所業に他ならず。漸く50匹目掛かりて安堵す。早々に道具を仕舞いて、帰路は姉川温泉へ立ち寄り、炭酸泉に浸かりて阿房奇特の疲労を回復せんと努めたり。

令和5年8月11日(金)

令和5年8月11日(金) 晴れ
 4時過ぎに芹川着。先月は既に薄明るき頃合いなれど、8月も半ば近くに差し掛かりて未だ暗し。暫し俟ちて後、5時前より開始す。渇水により水量、流れともに乏しく、小鮎の気配は見られず。果たしてボウズも覚悟の厳しき釣りを予見せり。待望の小鮎1匹目は1時間ほど経過して漸く手にせし。その後は群れで遡上したりしか、概ね順調なる推移にて小鮎を確保す。9時よりまた小鮎の当たり遠ざかれり。この時点で100匹に満たず。先回の宇曽川と比べぶれば、是を以て不服を申すは太平の贅なり。そう思いつつ漫然と仕掛けを流し続けると、10時半頃より再び小鮎の活性が高まりし。一流しに3匹掛かりしも再三有之。12時の納竿までに〆て212匹、嵩にして2.1瓩と久方振りの釣果に満悦す。斯様な渇水の時期に、魚運拙き身ですら小鮎が釣れ盛るは稀代の椿事なり。帰宅後、釣れたる小鮎を用いて鮎味噌を拵えし。今季残り僅かにて、鮎味噌も最初にして最後と思いて、過日焼津で購えり地酒を1升費やせり。出来立てにて未だ味わい若けれど、来週半ばには味も熟して旨味増すものと楽しみに待機す。

令和5年8月6日(日) 名港にケナルイ人現る

令和5年8月6日(日) 曇りのち晴れ一時雨
 昧爽より四日市港富洲原埠頭、名港各地の順に釣遊。その途上にて、五星霜振りに名古屋バナナ団N倉氏と邂逅せり(但し先月も電話で延々と1時間半も話した所為か左程新鮮味は無之)。通称エヌ氏、清州に住みたるケナルイ人の異名を持ちて、今朝も既に黒鯛を確保せりとの由。岸壁より伸びたるロープの先端に本日の獲物を結わえし。長寸は45mと相変わらずケナルイ限りなり。普段は即時放流乍ら、今日は御内儀へお土産との故。晩の夕餉なりとて、斯様なる場所で居着し黒鯛の味は果たして如何や。家内で釁端を開く次第に至らざるを切に祈念して云爾。

令和5年8月5日(土)

令和5年8月5日(土) 曇りのち晴れ
 未だ釣れざるや黒鯛は、そろそろ1枚確保せんと、5時出帆の渡船にて四日市一文字堤へ上がれり。渡船客の凡そは疑似餌釣りにて落とし込み師は少なし。旧堤と新堤に分散して渡りければ、新堤は僅か3名を数えるのみ。潮はやや透け気味ながら、8時満潮に合わせて程好く動きたり。黒鯛の活性も良からんやと期待も高まりし。然れども触りすら無之。7時前に新堤内側の中程にて竿が曲がれり。丁度10米ほど前方なれば、すわ時合到来かと、沈降せる目印の変化を些かも見落とさじと気合を入れ直すも、寸刻経たぬ頃、後方また10米に位置せし釣り人の竿が曲がりたるを目にせし。乃ち時合なり。ただ我のみ目印に何らの当たり無之。黒鯛は素通りせし模様。何時も乍らに釣技魚運共々拙き次第と思うより如くはなし。気晴らしに中堤内側へ移動せり。足場低き場所なれば、満潮にてほぼ海面の高さと軌を一に為す。影を落とさぬよう気を配りつつ、堤壁に沿いて落とすも、やはり当たり皆無なり。我に釣られる黒鯛無し。斯くして本日も当たりボウズを食らいて10時半の帰り船で港へ戻りたり。状況宜しからざると雖も、釣る人は釣れし。渡りたる落し込み師の凡そ2/3は釣果に恵まれれば、きやくそ悪しと思えども、是に由って是を観るに何処か根本を著く誤謬したり。其れを改めざれば、今季は黒鯛を確保せること能わざりし。