月別アーカイブ: 2023年10月

令和5年10月29日(日)

令和5年10月29日(日) 晴れ
 先ず四日市の米洗川河口へ赴けり。6時より竿を出すも鯊の気配は皆目無之。しかのみならず鯊の切れ目が縁の切れ目なりしか、日曜の朝というに釣り人も亦皆無なり。急ぎ踵を返し、長島川河口の船溜まりへ転進す。水深は丈3寸程にて7時の開始早々に鯊を上げたり。但し型は4寸にも満たず。尤も深場より浮かせし鯊なれば、存外に引きは強し。1時間半ばかりの滞在で似た型を〆て12匹確保す。水深有之故に大鯊を期待せしも思うに任せず。昨日午後と同様の弥冨港へ再び転進せり。潮位未だ高し。足場は2尺近く水を被れり。水が浸せる草場の際へ餌を投じるに、足場へ上がれる鯊を確保す。型はこちらも先刻の如し。大潮なれば下げ始めたと思いし刹那、忽ち足場は露呈せり。10時半に納竿す。〆て23匹。5尺上の鯊は終ぞ見られず。晩秋にして数は減れども型が其の劣勢を補うは、既に昔日の話なりと、今更乍ら思い知らされたり。

令和5年10月28日(土)

令和5年10月28日(土) 晴れ
 本日大潮。鯊を釣らんと6時前より太田川河口へ釣遊す。5時半の満潮より早くも下げ始め、潮止まりたる7時半には水位半分も無之。真面なる釣りは6時から1時間許りにて、引き潮の流れに錘止まらず閉口させれられたり。潮止まりて鯊の気配も霧散す。已む無く納竿。爰に於いて釣れし鯊は〆て8匹なり。数は少なしと雖も、全て4寸前後なれば、小鯊よりはと幾分満足す。土留木川河口の港南橋へ転進。2週間前の干潮時に5寸上の複数鯊釣れし場所なれば、本日も又ぞろ恩寵に預からんと欲するに、触りすら皆無で虚鯊も釣れず。昼の底りを挟みて潮上がりの鯊を狙わんと、午後は13時より弥冨港で再釣す。北西風強し。風裏を選びて堤壁に落とし込みたり。相変わらず小鯊数多。15時半、風波強く潮満ちて鯊の活性悉く止みて納竿す。弥冨港の釣果〆て42匹。本日都合50匹なれば、程々の釣果なり。帰路に某所でG氏と擦れ違いたる由。当方些かも気付かず。日没後とは雖も、藍より蒼き瀟灑なる青銅色のG車を見逃したり。斯くの如きは、終日釣遊に及びて注意力散漫のみならず、疲労困憊甚だしき帰結なれば、愈愈加齢の所産とぞ思い強めし。

令和5年10月22日(日) 

令和5年10月22日(日) 晴れ
 5時前に出立の心算乍ら7時に起床す。後れを取りたりと、可及の限り速やかに支度を整え、7時半に出立せり。9時前に木曽川弥冨港着。潮は既に差し足場まで迫りつつ有り。過日戯れに作りし、タナゴ竿改造の3尺4寸の水雷竿擬きを携え、早々に開始せんとす。足場のボタへ落とし込み、着底の間際に穂先はふわふわと揺れ動きたり。軽く訊き合わせ、小刻みな手応えを伴いて浮かび来たりしは、3寸許りの小鯊。何時もは小鯊に閉口させられし弥冨港なれど、今次の竿で丁度良き長寸の鯊と思うは、誠に勝手と思うより無之。食い気旺盛なるか、足場へ潮が上がりて、もはや釣りにならじと退避せる12時迄に、〆て43匹(及び蜆1粒)を確保す。中に4寸超えも混じれり。流石に華奢な本竿では梃子摺れど、一旦底を切れば恙無く水面を割りて安堵す。然るに爾後掛かれり2寸の小鯊、手繰り寄せるに竿は手許より見事折りたり。縦横破断異なると雖も、将に竹を割るが如し。帰途に伊藤釣具へ寄りて修理を依頼す。毀損せる破断部を巧みに継ぎ戻し、凡そ旧に復したり。

令和5年10月21日(土)

令和5年10月21日(土) 晴れのち曇り時々雨
 G氏ことAちゃんと8時に会せり。先週長寸記録を更新せる港南橋下へ赴くも、既に先行者有之。しかのみならず満潮前で潮高ければ、上流の名古屋臨海鉄道土留木川橋梁付近に伸びたる小突堤へ転進す。釣り人皆無にして凡そ生物の反応も見当たらず。1時間も経たぬ内に太田川河口へ再び転進したり。10時過ぎより竿を出すに、良型の鯊を確保す。Aちゃんは当初鯊を掛け能わざりしも、次第に要領を掴みたるか、鯊の上唇へ鉤先を乗せられ満悦の様子なり。型は小鯊に混じり4寸前後も屡屡姿を現せし。潮止まて小雨降りし11時に一旦納竿。午餐挟みて再び竿を出さんと思うも北西風強し。風裏を需め衣浦方面へ更に転進す。午後は、石積みの窪みへ足を取られ、其の身を転倒したるも竿を手離さず守りしAちゃん(幸甚にして身体髪膚毀傷無之)が、小鯊2匹を釣りたるのみ。15時半、已む無く帰途へと就きたり。釣果は〆て10匹。Aちゃんも同様なりて、先回同道時よりも数少なし。型も左程に非ず。愈愈秋深まれば、釣れし鯊は未だ嘗て見らざる長寸極太なりと、小鯊しか知らぬ同道者を驚愕させる可く、密かに企図したるも敢え無く御破算となれり。次回刮目して俟つ可しと言い擱きて、18時過ぎ解散す。

令和5年10月15日(日)

令和5年10月15日(日) 雨のち晴れ一時曇り
 昨夕よりの降雨は、8時乃至9時に止むとの予報を受け、6時に出立す。小降りの中、木曽川河畔の弥冨港7時半着。雨は今にも止みそうで止まず。暫し待機とす。8時前に漸く雨は止みたり。本日も大潮にて、未だ潮位高し。本流に接す外港の足場は、2尺許り水没の儘なれば、13尺の竿を用いて護岸の傾斜地より足場の向こうへ仕掛けを投じたり。縦横に誘うも気配皆無。然れば水没せし足場に上がれし鯊を釣らんとぞ思い、音を立てぬよう細心しつつ暫し誘いけるに、触りの刹那、微かなる食い当たり有之。合わせるに掛かりしは3寸弱の小鯊。是を契機に潮が引きて足場が露出せる迄、凡そ20余りの鯊を確保す。斜路より足場へ下りて堤壁沿いに落とし込みたり。大潮なれば下げの勢い著く、11時を過ぎて遂に川底を見ゆ。而して鯊の当たりも止まて納竿す。釣果は〆て52匹。4寸7分の1匹を除き、型は概ね3寸前後の小鯊多し。弥冨港より踵を転じて帰途へと就きたり。

令和5年10月14日(土)

令和5年10月14日 晴れのち曇り
 本日午前に急遽所用出来。已む無く午後に出遊と心積もり有之ど、夕刻には降雨の予報なり。昧爽に暫し鯊を釣りて後、徐に所用先へ赴かんと決す。潮汐は大潮。中秋過ぎて日之出遅し。本日満潮時刻5時39分の潮止まりから一気に下げる大潮で、朝間詰めは凡そ鯊釣りに向かざると雖も、所用に約せる時刻は10時にて、釣りで費やせるは概ね2時間乃至2時間半が限度と顧慮すれば、寧ろ好都合と思う可し。斯くの如き算段を以て、四日市の米洗河口へ5時半に着せり。潮は満ちて動かじ。潮の下げ始めに期待しつつ、5時50分より開始せん。予て悟したる通り、鯊の触りは疎らなり。潮は緩慢に下げるのみで、何時の間にやら潮位を下げし。8時納竿。4寸1匹を除きて残りは悉く3寸に満たず。〆て14匹と数、型とも思うに任せず。所用を済ませ、午後は降雨まで暫し復た鯊を釣らんと彼の地を辞去す。途上所用先より連絡有之。昨日から悩ませる件は万事解決せりとの由。而して無事放免なり。然れども潮は急激に下げし途上。何処か好適なる場所の有無を思案す。暫し後、東海市の土留木川河口へ向かわんと決せり。9時半、河口部の港南橋着。潮引きて河岸は愈愈露わになりし。足元少々不穏な岸へと下り、底部近くへ赴けり。橋下に緩やかな渦を巻きて、やや抉れし窪み有之。竿12尺、塩イソメの餌を用いて投ずるに、水深僅かに1尺ばかりの底へ着きし砌、手許へ微かな触りを感ず。合わせず送りて鉤先を口中へ導かんと俟つに、待望の乗り当たりを発したり。刹那に穂先を上げて軽く訊きたれば、5寸上の鯊を確保す。続いて6寸弱の鯊にて、今季5寸を以て最長寸なりしが、爰に於いて漸く更新せり。潮引きて釣り難くなりし10時半に納竿。〆て4匹の釣果なれど全て5寸超えたり。午後は先週夕刻に赴きし矢作大橋下で13時より再び開始。底り乍ら鯊の活性高し。14時過ぎ迄に52匹の小鯊を掛けたり。未だ降雨無之を以て一色漁港周辺、或いは平坂入江へと転進し、鯊の釣果を延ばさんと欲せるも叶わず。15時半に愈愈雨粒落ち始め撤収し、四日市より東海市を経て西尾市へと至る、日がな一日の鯊釣り三昧より帰途に就きたり。

令和5年10月8日(日)

令和5年10月8日(日) 曇りのち雨
 昼前より降雨の予報に因り、午前は底り開始乍ら出遊せざるを得ず。水深有りて若干は期待出来ると思いし弥冨港より開始す。6時より7時の間、釣れしは3寸の鯊1匹のみ。四日市の米洗川河口へ転進を決す。河口は底露出せり。中央部で僅かに水は溜りし。底りなれば如何とも為し難しと、露出せる底部に佇みて僅かに流れし筋へ仕掛けを投ず。案に相違して忽ち鯊を確保す。型は3寸足らず。然りとて釣れぬよりは増しと思うより無之。9時までに鯊は4寸を頭に6匹掛かれり。潮差して釣り難くなるを以て再度転進す。名港周辺を経由し新川河口へ辿り着きし11時頃、愈愈雨師の導きにより曇天より水滴落ち始めたり。予て悟したるところなれば納竿を決す。而して本日の釣果は〆て7匹のみ。昨日と同じくして、鯊釣り盛期と思えぬ貧果のうちに終わりたり。

令和5年10月7日(土) 

令和5年10月7日(土) 晴れ 午後風強し
 8時過ぎにG氏改めAちゃん(当人からの要請にて爾後の表記は左の如し)と邂して同道。浜北細江町へ10時半着。当初目論む場所は当てが外れ、速やかに葭本川河口へ転進。鯊狙いの釣り人多し。取り敢えず此処より開始す。同道者は贖いし手バネ竿にての釣り初めなり。早々に1匹目の鯊を掛けたり。続けて2匹目も確保す。瞬く間に目出度く両目開きし。既に潮は差し込みつつありて、川幅広し。然れども水深無之。成る可く沖目へ投ずるも、底は数多の根にて釣り難し。已む無く根の無い手前にて、水深は僅か5寸にも満たず。塩イソメを餌に探れば触り有之。而して餌をシラスに交換。刹那に鯊が上がれり。型は3寸弱にて、10月も既に2週目なれど、今季は何処も小鯊ばかりと思い知らしめられし。1時間ほどで早々に切り上げ、踵を返じて姫街道を西進し、通い慣れたる豊川市御津町の釣場へと転進せり。13時より開始。西風強し。丁度潮止まりなれど、多少は鯊も釣れんと見込んだものの、思うように鯊は釣れず。型も矢張り3寸満たぬ鯊多し。再び転進す。16時過ぎより西尾市矢作川大橋下で竿を出したり。秋の日は釣瓶落としの言を俟たず、早くも日没前の様相を呈す。更に西風強し。しかのみならず、夕刻に差し掛かりて冷たさ一入なり。此処もまた鯊の型に恵まれず。17時前に納竿。本日〆て16匹と不調なり。同道者も同じ程の鯊を釣りし。型、数とも物足らぬこと些かならぬ儘、矢作大橋より帰途へと就きたり。復路は事故渋滞に因り帰着に遅延を生じ、大いに閉口す。

令和5年10月1日(日)

令和5年10月1日(日) 雨
 黎明に雷鳴有之。降雨激しく出遊を思い留めし。改めて7時に出立。木曽川尾張大橋下流の弥冨港へ8時過ぎに到着す。潮位未だ高く、足場も1尺許り水に浸されし儘なれば、已む無く足元不安定なる護岸斜面に立ちて、足場向こうへ仕掛けを投ぜり。塩イソメにて探れば、手許へ微かな触りの感触有之。而して餌を釜揚げシラスに交換す。忽ち2寸にも満たぬ小鯊掛かれり。坊主は免れしと安堵す。暗き雲低く垂れ込み、時折降り荒ぶ雨に閉口しつつも、小鯊は釣れ続けり。9時半を過ぎ漸う潮は引きて、露出せる平場で竿を出せり。既に潮は下げ5分を過ぎてなお、小鯊は食い気盛れり。型は望み無之と雖も束は釣れん哉と、つい擡げし欲が運の尽きか、11時を回りて途端に食いが止まれり。釣れし数は52匹。せめて80は釣りたしと、何時の間にやら雨具より染み入りて濡そぼつ中、底りの13時まで続行す。〆て69匹。あと1匹と思うも果たせず。雨中疲労困憊、這う這うの体で帰途に就きたり。