月別アーカイブ: 2023年11月

令和5年11月26日(日) 

令和5年11月26日(日) 晴れ
 5時半に大野漁港へ到着。既に先着の釣客にて駐車場は空き無之。大野町駅近くの有料駐車場へ車を移動す。6時、街灯の明かりを頼りに、矢野川名鉄橋梁下流より開始せり。左岸を沿いて河口の漁港迄、15尺の竿を携えて往復せるも、触りすら皆無にて、偶偶居食いの虚鯊1匹、竿を上げたる砌に鉤掛かれるのみ。本日大潮なれば、下げの勢い強く一気呵成に水位は落ちたり。元の橋梁へと戻りし頃は、殆ど底が露わになりし。鯊釣りで愈愈当たり坊主を食らいたり。8時半、大野町駅前の津多屋開店を見計らいて納竿。先週と同じく「えびせん」を贖い、虚しく帰途に就けり。一旦帰宅の後、午後は伊藤釣具外池へ釣遊す。鱮を釣らんと欲せども、掛かれるは真鮒多し。15時過ぎ、竿を仕舞う迄に釣れたる鱮は大陸薔薇鱮2尾のみ。余れる時間は店猫を構いて冗費す。次回釣れざれば、恐らく今季最終の鯊釣りにならん。

令和5年11月25日(土)

令和5年11月25日(土) 晴れ一時曇り 北西風強し
 4時半出立。6時半より長島川河口の長島港船溜りにて鯊釣り。日の出前は殆ど無風の如し。明るくなるにつれ北西風強しと雖も、周囲を囲まれし風裏の長島港は季節風も取り立てて気にならず。本日は中潮満潮4時半に就き、既に潮は引きつつあり。前回と同様に、鯊の潜める沈船の場所より開始す。直後に触り有之。水冷たき初冬にしては鮮明な当たりで先ず1匹を確保す。型4寸。続けて凡そ同寸の鯊3匹掛かりては、本日好釣の兆しなりと、つい口許も緩みたり。此の場所、未だ掛からざる鯊多し。但し小場所なれば、異変を察して警戒せんか、漸次鯊よりの感触途絶えたり。場所休めを兼ねて転移す。船底に潜める鯊を狙い、並びて係留せらるる船の舷側に挟まれし垰へと仕掛けを投じたり。7時半より暫しの間、初秋を思わせる競り、食い当たり連発す。急速に潮引きて納竿せる9時迄に掛かりし鯊は〆て22匹、型は最長寸は4寸3分弱を筆頭に、均して4寸と悪からず。案に相違しての釣果なり。気を良くして復路の途次、23日に新箆を入れしと仄聞せる西之森へ寄りfて竿を出すも、既に食い渋りて気難しき様相を呈す新箆を前に、所詮は素人釣技で如何とも為し難く、将に達磨の如し。15時過ぎ、這う這うの体で西之森を後に帰途へと就きたり。

令和5年11月23日(木)

令和5年11月23日(木) 晴れ時々曇り
 本日は新嘗祭の祝日なり。月初に西之森で隣座せる甘木氏と豊田市ひだ池へ釣遊。彼の池へは顧みるに半歳以上赴かず。仄聞せる処では箆鮒を釣り難きに因り、休日でも閑寂の模様と由。果たして当地へ赴くに、駐車場は概ね埋まり、二本の浮き桟橋は釣客で座を占められたり。池主は不在なれど番頭役のH氏在りて久闊を叙す。新桟橋中程の空いた場所へ座を据えたり。H氏の話では、爰に於いて過日午後から始めし某釣客、竿13尺の底釣りで30有余枚上げたるとの事にて、竿の選択に迷うも21尺を出して両団子の底釣りより開始す。当初短竿で宙釣りを目論見し甘木氏、翻意して底釣りに転じたり。然れども平生長竿は使わざれば、床に届きし竿を持たず。当方携えし18尺の竿を呈したり。普段の竿と比肩して嵩は重し。竿回しに困惑す。断念せんと思いし甘木氏に、是も亦良き機会と慰撫し、不承不承乍ら不敢取は18尺を用いて底釣りを敢行せり。10時半開始。1時間以上浮子は動かじ。正午前に漸く幾度か触りらしき動き有之。然れども鉤に乗らず。途次小用より戻りて、準備に手間取り後から開始せる甘木氏、既に1枚釣りたる由。遅れを取るまいと打ち込むも好転せず。21尺を諦め13尺の竿に交代す。鉤に掛かりしは外魚のみ。掛かれる箆鮒は擦ればかりなり。成る程、噂に聞きし食いの渋さよと得心す。尤も隣座の甘木氏は当初こそ長竿に困惑せしも、順調に釣果を伸ばし、16時の納竿迄に〆て4枚を確保せられたり。当方は終わり近くに掛かりし1枚のみ。辛うじて坊主を逃れるも、甘木氏の後塵を拝したり。西之森の仇をひだ池で打たれし。帰り際、甘木氏の述べたる理は、餌の配合、鉤の選択等等、悉く適いたれば、論駁に及ばず。初めこそ長竿は御免と言われし甘木氏も、目くるめく長竿の魅力に目覚められしか。ひだ池より復路の途上、早くも入手せられる算段をなされたり。長竿を振らるる甘木氏の雄姿を拝すも、そうは遠からじと推察す。

令和5年11月19日(日)

令和5年11月19日(日) 晴れ
 6時過ぎより長島川河口の漁港船溜まりにて開始。底りに近く10時の満潮まで時間はあれども、深場の漁港故に干上がらず。何処にや鯊の溜まり有之と期待しての竿出しなり。当初目論見の場所は外れたものの、未だ潮高からず水色無之為、沈船見えし場所にて本日最初の鯊と思わしき触りを確認す。昨日贖いて残りしイシゴカイを餌に替え、先程の触れる場所へ仕掛けを送り込み、然る後に穂先を上げて訊きし刹那、手許へ微かな靠れを感応す。合わせたれば、凡そ4寸の鯊なり。再び沈船の縁に沿いて仕掛けを下し、暫く俟つに、今度は明確な競りの後、小刻みに食い当たりを発し、4寸6分の鯊を確保す。僅か30分の間に都合4匹の鯊が上がれり。鯊は未だ掛け切らぬに違いなし。昨日の轍を踏まぬよう心掛け、辛抱強く沈船周りで雌伏すれど、半刻過ぎても触り無之。愈愈我慢能わず転移を決意す。沈船場所は他にも有之やと探しけり。数か所左様な箇所見出すも鯊より触りは発せられず。9時半に納竿せり。踵を返し正午より伊藤釣具外池で鱮を釣らんと欲す。最初の1時間許りは鱮各種釣れ盛るに、後は概ね当たり皆無。15時に此方も撤収と相成れり。

令和5年11月18日(土)

令和5年11月18日(土) 曇りのち晴れ一時雨
 G氏と同道の上、常滑市大野町の矢野川へ釣遊す。9時半着。名鉄大野町駅前の津多屋にて海老煎餅を贖いた後、10時より開始せり。中潮満潮、北西風強し。昨日の雨と強風の所為か水色に泥濁り混じれり。風裏の場を需め竿を出すも、15尺の鯊竿では風に煽られ難儀す。G氏が先ず鯊を確保。胴太く4寸半の良型なり。更に1匹追加せし処へ、此方にも微かな当たり有之て、漸く1匹目の鯊を釣りし。型はG氏の掛けたる鯊と相似たり。続いて穂先に靠れを感じ、刹那に合わせ掛けたれば、存外に抗いてすはや大鯊かと悦びしも、型は4寸8分と5寸に届かず。遺憾乍ら先週の顰みに倣いたり。G氏曰く伸ばせば5寸に届きしと雖も、左様な荒事は如何とも為し難し。風に煽られつつ竿を出す中、荒れし空一面に長吹鳴の警音響きたり。正午の合図なれば、鯊の活性も高からぬ故、之を契機に一旦竿を収め憩止と決す。矢野川河畔の空家を改装せし、トビラビトなる古き町屋造りの食肆へ赴けり。慮外に歳若き店主の案内で座敷へ上がり、寒風荒ぶ窓外を眺めつつ午餐に及ぶ。G氏共共白石温麺とハヤシライスの定食及び、緬甸産珈琲を所望す。各各が中中の味わいにて旨し。寒風に曝されしG氏、瓦斯暖炉を前に動かず。居心地宜しく駄弁を弄してつい長居したり。そろそろ釣りを再開せんと、据えたる重き腰を上げし頃は、13時を過ぎて底り間近なれば、鯊の活性は愈愈低し。偶に触れども鉤に掛からず。果たして午後は1匹の鯊も見るに能わぬ儘、15時半の納竿を迎えたり。本日の釣果は午前の5匹のみ。対してG氏は午前に5匹、午後に3匹の〆て8匹を確保し満悦の様子なり。微かな触り有れば、其の場で辛抱強く俟ちて、居食いせる鯊の靠れを感応す。脈で鯊を釣るは今季初年のG氏、早くも自家薬籠の中に修めんか。然るに当方気配無かりせば早早に切り上げ、場の転移を繰り返したり。因りて初冬の食い渋りし鯊を掛けるに能わざる。釣果の差は斯の如し。先回に引き続き本日も亦、G氏の後塵を拝すは自明の理なり。豈釣れざるやと内省を要さん。

令和5年11月12日(日)

令和5年11月12日(日) 曇り時々雨
 5時半に太田川河口着。護岸工事の為、立入禁止の立札有之。目論見外れ急遽転進を余儀無くされたり。満潮4時40分にて、既に潮は下げつつあれば、手近な釣り場を思い巡らし、名鉄大野町駅横を流れる矢田川へ赴かんと決す。6時過ぎより鯊の付き場を求め、矢野川河口を起点に護岸沿いを上流へと遡上せり。7時前、名鉄常滑線の矢田川橋梁付近で、漸く鯊らしき触り有之。探り用の青虫を食わせの細身に変え、再度投じるに今度は強めの競り当たりを発現す。暫し送りて微かな乗りを覚えし。刹那に軽く合わせたれば、恙無く鯊を確保せり。本日は2か所の鯊付き場に辿り著きし。納竿の10時に至る釣果は〆て22匹となれり。型は均して4寸前後。好く肥えたる魚体は胴太し。惜しむらくは最長寸5寸弱にして、極く僅か米粒程のみ届かず。帰宅後、夕刻に伊藤釣具外池にて、立冬後今季初の鱮釣りに興じたり。初物は小鮒よりも大きな大陸薔薇鱮なれば、些か趣に欠きし。続いて槍鱮に目高、柿の種と鉤に掛かりて種類数多。大陸薔薇鱮14匹、槍鱮2匹、小鮒7匹、目高1匹を確保す。立冬過ぎたりと雖も、未だ冬浅かりし故、純粋に鱮のみ釣らんと為すは甚だ困難と思い知らされたり。

令和5年11月11日(土) 

令和5年11月11日(土) 曇りのち晴れ 北西風強し
 本日中潮。消息筋より某所にて御隠居数多出現の一報有之。近年小鯊許りなれば、是非にも大鯊を釣らんと赴けり。2時より開始す。昼間に非ず。丑三つ時なり。払暁への潮上がりに蠢動せる大鯊を狙わんとす。航路筋を狙いて、今季初の15尺鯊竿を用いたり。新鮮なる青虫を餌に、見え難き暗中を手探りに回るも、時折小鯊乃至蟹と思われし触りは有れど、黎明迄大鯊の当たりは無之。日の出にて如何とも為し難し。某所を放擲。已む無く転進す。各所でも大鯊はおろか小鯊すら当たらず。8時前に長良川河口の長島港に至る。日の出前より北西風強し。掛かる場所は周囲を遮蔽されたれば、風を妨げたるのみならず、既に潮は凡そ引けども水深有之。船溜まりにて未だ2米余を保てり。並べて係留されし船船の舷側狭隘へ仕掛けを下すに、程無くして竿尻手許へ微かに触り出来す。道糸を送りて然る後、而して穂先を訊くに鯊と思わしき靠れを感ず。刹那に軽く合わせたれば、暫し抗いて上がれりは良型の鯊なり。5寸を測定す。御隠居鯊には遠く及ばざると雖も、5寸の鯊とは久闊を叙したり。10時納竿迄に鯊を〆て10匹確保す。概ね型は4寸上と、以前に赴きし折を顧みれば、中々の釣果に終われり。帰途の途次、蟹江の西之森へ寄り道し、S氏及びKEN氏と邂逅す。南向き固定桟橋に於いて11時より14時迄、両団子底釣りを行うも、僅かに14枚と低調の中に終わりたり。先週の好釣は矢張り稀代の椿事と思うて如くは無之。

令和5年11月4日(土) 

【写真提供 : 甘木氏】

令和5年11月4日(土) 晴れ
 弥冨港で6時より鯊釣り。嚆矢より4寸上2匹続け様に釣れたり。未だ潮位低しと雖も、鯊の活性は高しと思うは浅慮にて、爾後は一切触り無之。潮満ちたる8時過ぎより、漸く触り始めたり。過日と比肩して当たり疎ら乍ら、微かに穂先へ出でたる靠れを捉えて乗せし鯊は、4寸前後の良型多し。漸次潮満ちて足場を覆いたれば、9時前に15匹目を確保した後、愈愈長靴上部へ迫りて竿終いとせざるを得ず。而して西之森へと転進す。先行せる甘木氏隣座へ腰を据え、2月半ば以来久方振りの箆鮒釣りに興じたり。晩秋差し掛かれりたれば、果たして活性如何と窺うに、10時より16時迄、両団子底釣りにて都合74枚及び鯰1尾の椿事出来す(隣座の甘木氏は宙釣りを採られ当初は順調に竿を曲げしも、季節外れの暑気に当てられ体調優れざるか、半身は洋式股引一枚に成りて奮闘せらるるも、釣果は〆て24枚と思うに任せず。次週は捲土重来必ず果たされん事を切に祈念す)。鯊釣り思わしからざれば、昨年の顰に倣いて箆鮒釣りへ愈愈変節せるも亦一興なりと脳裏に刹那浮べり。然れど斯様な稀疎は悪女の深情けと思う可し。何をか惑うに能わざる。程無く立冬を迎えなば、鱮釣りの開季なり。今暫くは鯊釣りを為さんと意を決して云爾。

令和5年11月3日(金) 

令和5年11月3日(金) 晴れ
 8時にG氏親子と合流し、先ず太田川河口へ釣遊せり。9時半の開始早々に4寸5分、続けて4寸2分の鯊を確保す。良型上がりて瑞兆と一同欣喜せるも、其の後に鯊は続かず。G氏親子も各2匹を上げる(G息君は生来初の鯊釣果となれり)に留まりて10時半に転進す。11時半より猿渡川巡見橋下流、12時半より東浦みどり浜緑地多目的広場横の護岸より竿を出すも、爰に於いてもG氏2匹、G息君3匹(本日〆て5匹の竿頭なり)のみと鯊の活性無之。13時半納竿。季節を逸したる猛暑日乍ら鯊は既に落ちたりか。鯊釣りにて僅か2匹の釣果では、坊主に同類なりと思いて如くは無之。