日別アーカイブ: 2023年11月18日

令和5年11月18日(土)

令和5年11月18日(土) 曇りのち晴れ一時雨
 G氏と同道の上、常滑市大野町の矢野川へ釣遊す。9時半着。名鉄大野町駅前の津多屋にて海老煎餅を贖いた後、10時より開始せり。中潮満潮、北西風強し。昨日の雨と強風の所為か水色に泥濁り混じれり。風裏の場を需め竿を出すも、15尺の鯊竿では風に煽られ難儀す。G氏が先ず鯊を確保。胴太く4寸半の良型なり。更に1匹追加せし処へ、此方にも微かな当たり有之て、漸く1匹目の鯊を釣りし。型はG氏の掛けたる鯊と相似たり。続いて穂先に靠れを感じ、刹那に合わせ掛けたれば、存外に抗いてすはや大鯊かと悦びしも、型は4寸8分と5寸に届かず。遺憾乍ら先週の顰みに倣いたり。G氏曰く伸ばせば5寸に届きしと雖も、左様な荒事は如何とも為し難し。風に煽られつつ竿を出す中、荒れし空一面に長吹鳴の警音響きたり。正午の合図なれば、鯊の活性も高からぬ故、之を契機に一旦竿を収め憩止と決す。矢野川河畔の空家を改装せし、トビラビトなる古き町屋造りの食肆へ赴けり。慮外に歳若き店主の案内で座敷へ上がり、寒風荒ぶ窓外を眺めつつ午餐に及ぶ。G氏共共白石温麺とハヤシライスの定食及び、緬甸産珈琲を所望す。各各が中中の味わいにて旨し。寒風に曝されしG氏、瓦斯暖炉を前に動かず。居心地宜しく駄弁を弄してつい長居したり。そろそろ釣りを再開せんと、据えたる重き腰を上げし頃は、13時を過ぎて底り間近なれば、鯊の活性は愈愈低し。偶に触れども鉤に掛からず。果たして午後は1匹の鯊も見るに能わぬ儘、15時半の納竿を迎えたり。本日の釣果は午前の5匹のみ。対してG氏は午前に5匹、午後に3匹の〆て8匹を確保し満悦の様子なり。微かな触り有れば、其の場で辛抱強く俟ちて、居食いせる鯊の靠れを感応す。脈で鯊を釣るは今季初年のG氏、早くも自家薬籠の中に修めんか。然るに当方気配無かりせば早早に切り上げ、場の転移を繰り返したり。因りて初冬の食い渋りし鯊を掛けるに能わざる。釣果の差は斯の如し。先回に引き続き本日も亦、G氏の後塵を拝すは自明の理なり。豈釣れざるやと内省を要さん。