日別アーカイブ: 2023年11月23日

令和5年11月23日(木)

令和5年11月23日(木) 晴れ時々曇り
 本日は新嘗祭の祝日なり。月初に西之森で隣座せる甘木氏と豊田市ひだ池へ釣遊。彼の池へは顧みるに半歳以上赴かず。仄聞せる処では箆鮒を釣り難きに因り、休日でも閑寂の模様と由。果たして当地へ赴くに、駐車場は概ね埋まり、二本の浮き桟橋は釣客で座を占められたり。池主は不在なれど番頭役のH氏在りて久闊を叙す。新桟橋中程の空いた場所へ座を据えたり。H氏の話では、爰に於いて過日午後から始めし某釣客、竿13尺の底釣りで30有余枚上げたるとの事にて、竿の選択に迷うも21尺を出して両団子の底釣りより開始す。当初短竿で宙釣りを目論見し甘木氏、翻意して底釣りに転じたり。然れども平生長竿は使わざれば、床に届きし竿を持たず。当方携えし18尺の竿を呈したり。普段の竿と比肩して嵩は重し。竿回しに困惑す。断念せんと思いし甘木氏に、是も亦良き機会と慰撫し、不承不承乍ら不敢取は18尺を用いて底釣りを敢行せり。10時半開始。1時間以上浮子は動かじ。正午前に漸く幾度か触りらしき動き有之。然れども鉤に乗らず。途次小用より戻りて、準備に手間取り後から開始せる甘木氏、既に1枚釣りたる由。遅れを取るまいと打ち込むも好転せず。21尺を諦め13尺の竿に交代す。鉤に掛かりしは外魚のみ。掛かれる箆鮒は擦ればかりなり。成る程、噂に聞きし食いの渋さよと得心す。尤も隣座の甘木氏は当初こそ長竿に困惑せしも、順調に釣果を伸ばし、16時の納竿迄に〆て4枚を確保せられたり。当方は終わり近くに掛かりし1枚のみ。辛うじて坊主を逃れるも、甘木氏の後塵を拝したり。西之森の仇をひだ池で打たれし。帰り際、甘木氏の述べたる理は、餌の配合、鉤の選択等等、悉く適いたれば、論駁に及ばず。初めこそ長竿は御免と言われし甘木氏も、目くるめく長竿の魅力に目覚められしか。ひだ池より復路の途上、早くも入手せられる算段をなされたり。長竿を振らるる甘木氏の雄姿を拝すも、そうは遠からじと推察す。