令和6年1月2日(火) 晴れ後ち曇り
朝6時に出遊。西之森へ7時頃に到着せし折は、既に釣客数多揃いたり。駐車場も概ね満杯なれば、温泉前へ転進せん。斯様思いしところで、図らずもS氏と邂逅す。南桟橋は若干の猶予有之との由。然れば二日続けてS氏を隣座に西之森で釣遊せんと決す。予報にては無風に近し。念の為、北西より吹き付けし風を背に、釣り座を南向きと為したり。昨日同様、箆鮒の食いは甚だ渋し。周りを見ても竿は曲がらじ。唯一頻繁に曲げしは隣座のS氏のみ。段差の底釣りで箆鮒を頻繁に掛けたり。昨日の顰に倣いて、此方は見事に沈黙す。正午迄に釣れし箆鮒は〆て3枚。昨日は2枚なれば、釣果は1枚多し。西之森より踵を返し、午後は今年初開きの伊藤釣具へ転進す。釣り初めされしK氏及びO氏を見ゆ。年賀伺候旁旁釣況を尋ねるに、鮒の活性高しとの由。鱮を釣らんと東向き角に座を据えたり。水深は凡そ2尺程度。竿2尺5寸を出し、やや早沈りにて仕掛けを送り込みたり。底の鮒を掛けまいと、中層で仕掛けを小刻みに上下させ鱮を誘うも、最初に釣れたるは柿の種にて閉口す。鱮に非ずと雖も、不敢取は早早に坊主を逃れし。続いて仕掛けの糸浮子を些か斜めに曲げし当たりを取れば、コトコトと手許へ微かな感触有之。大陸薔薇鱮を確保す。昨今外池で稀有な鱮が釣れたるは幸甚なり。16時前納竿。釣れし鱮は2匹のみ。残りは鮒許りなれども、先ずは芽出度しとぞ思いて帰宅せり。
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令和6年1月1日(月)
令和6年1月1日(月) 晴れ
越年を寿ぎ豊田市ひだ池にて釣り初め。歳末に釣遊せし砌は、如何にも後ろめたき心事なれど、一晩明けて元日を迎えるに心持一新、威勢よく拙宅を出で立ちて、未だ暗き6時過ぎには斯の地へ到着す。他者も同じと思いしか、既に駐車場は凡そ埋まれり。池主のO氏に年始挨拶後、荷物を抱えて踏み出したる桟橋は凍り付きて殆うし。足許に留意しつつ、旧桟橋40番へ釣り座を据えたり。例年は零下の気温にて、指先痛み、餌すら忽ち凍る程の寒さに見舞われるも、今年は気温2度、無風で寒さも和らぎ、甚だ釣り日和の元日なり。21尺の竿を選び、諸事万端準備整えて7時より開始す。7時半にS氏到来。隣座へ腰を据え、他は悉く長竿底釣りの中、宙釣りをせんと竿8尺を選べり。無謀ならんやとの疑義に意を介さず。果たして16時の納竿迄に14枚を確保せり。対せる当方は11時半前後に掛けし2枚のみ。一時は水面付近へと箆鮒沸きて、真冬の活性とは思われじ。釣れざりしと雖も、手の悴まぬ申分無之陽気な元日なり。釣果は〆て2枚乍ら、辛うじて坊主も免れし。之に不足を漏らすは太平の贅なりと言い聞かせ、広げたる竿等釣具の類を片付けし16時10分、俄かに携帯せる通信機より警報音を発したり。吾のみに非ず。桟橋上の釣人より悉く鳴動せる次第にて、異様なること甚だし。其の刹那、水面は凪にて静まりし浮き桟橋が、緩慢乍ら上下に揺れたり。凡そ1分に亘りゆらりゆらりと揺れるは如何なる事態ぞと、各各顔を見合わせるに、管理事務所より拡声器で一報有之。能登が震源なる地震発生との由。ひだ池を後に帰途へと就ける車中にて、ラヂオ受信機より刻刻と甚大なる被害出来の様相を伝えられし。将に迎陽の嘉祥は悉く暗転の思いなり。