令和6年3月10日(日) 晴れ
3時半出立。往路途上、西尾市の渚屋釣具店で岩虫を購いて後、5時過ぎに一色港へ到着す。6時半解纜の西尾市営船で佐久島へ渡島。同島東港で下船し、北港入ヶ浦突堤へと移動す。突堤基部へは磯際を伝うより行き付く他は無之。満潮より些か下げ気味乍ら潮位未だ高し。荷物を伴い深みを避けつつの移動は、防水の胴付長靴を装うと雖も、細心の注意を要せり。加之、崖際の枝葉も妨げとなりて甚だ難渋す。漸く突堤上へと上がりて、内側の敷石隙間へ贖いし岩虫を落とし込めば、当たりて鉤掛かりせるは、悉く掌大の筍眼張のみ。9時半の納竿迄に釣れし数は二十を下回らず。鮎魚女は疎か笠子も皆無。全て海へと放ちたり。帰路は潮引きて露出せる磯を歩み能うれば、安気にして危殆を覚えず。東港10時10分解纜の戻り船で一色港へと帰還す。凪の往路と異にして、復路は波高く船体は上下に揺れし。帰途に伊藤釣具へ寄りて外池で竿を出すも、釣れしは季違いの鱮のみで閉口す。15時過ぎ納竿。遂に鮒は鉤掛かりせず。斯くして本日は外魚日和となれり。