令和5年11月11日(土) 

令和5年11月11日(土) 曇りのち晴れ 北西風強し
 本日中潮。消息筋より某所にて御隠居数多出現の一報有之。近年小鯊許りなれば、是非にも大鯊を釣らんと赴けり。2時より開始す。昼間に非ず。丑三つ時なり。払暁への潮上がりに蠢動せる大鯊を狙わんとす。航路筋を狙いて、今季初の15尺鯊竿を用いたり。新鮮なる青虫を餌に、見え難き暗中を手探りに回るも、時折小鯊乃至蟹と思われし触りは有れど、黎明迄大鯊の当たりは無之。日の出にて如何とも為し難し。某所を放擲。已む無く転進す。各所でも大鯊はおろか小鯊すら当たらず。8時前に長良川河口の長島港に至る。日の出前より北西風強し。掛かる場所は周囲を遮蔽されたれば、風を妨げたるのみならず、既に潮は凡そ引けども水深有之。船溜まりにて未だ2米余を保てり。並べて係留されし船船の舷側狭隘へ仕掛けを下すに、程無くして竿尻手許へ微かに触り出来す。道糸を送りて然る後、而して穂先を訊くに鯊と思わしき靠れを感ず。刹那に軽く合わせたれば、暫し抗いて上がれりは良型の鯊なり。5寸を測定す。御隠居鯊には遠く及ばざると雖も、5寸の鯊とは久闊を叙したり。10時納竿迄に鯊を〆て10匹確保す。概ね型は4寸上と、以前に赴きし折を顧みれば、中々の釣果に終われり。帰途の途次、蟹江の西之森へ寄り道し、S氏及びKEN氏と邂逅す。南向き固定桟橋に於いて11時より14時迄、両団子底釣りを行うも、僅かに14枚と低調の中に終わりたり。先週の好釣は矢張り稀代の椿事と思うて如くは無之。