令和5年12月16日(土) 曇り時時雨
歳末恒例の忘年会により夜半帰宅。本日も夕刻より忘年会有之に就き、凡そ竿を出せる時間は一刻余り乍ら、長島漁港へと釣遊す。暗い色の雲が低く垂れ込め、今にも雨粒を落ちるが如き不景気な天候なれど、無風にして気温は中秋の頃合に近し。12時より開始せり。中潮の8時13分満潮、13時42分干潮にて、既に底り近ければ、普段は底に沈みし沈船も見えたるかと思えども、水色笹濁りの所為か微かに輪郭を視認能うのみ。途上贖いたる石ゴカイを鉤に通し、沈みし船陰に潜める鯊の鼻先へ仕掛けを投ぜり。寸刻も待たずに手許へ触り感触有之。続いて先週同様に明確な食い当たりで先ずは1匹を確保す。型は4寸3分。餌付きし音に他の鯊も漸次反応せるか、或いは底り間近く群れて一箇所へ集えるか、場所を違えず4匹連続で鯊を掛けたり。釣り切れで気配の途切れを契機に次へと転移す。此方は小鯊らしき派手な当たりで3寸の鯊を釣るも、爾後は鉤先へ鯊を捉えるに及ばす。曇天より時折雨粒が落ちる中、納竿の時刻迫りて再び沈船へと戻れり。釣り残りし鯊も警戒を解きたればと、些か手前勝手な期待を以て仕掛けを投ずるに、暫し後に鋭き当たり有之。而して穂先を上方へ持ち上げたれば、水面を割りしは4寸8分と本日最長寸の鯊なり。又しても5寸届かずと雖も、短時間に〆て5匹の鯊を確保せるは、師走に重畳なる釣果と満悦す。竿を畳みて長島港より踵を返せり。後刻、朝日池へ赴きし某氏から、本日箆鮒活性高ければ釣果数多との一報有之。悪き空色と雖も、釣遊の適宜日に相違無之と云爾。