令和6年3月3日(日)

令和6年3月3日(日) 晴れ
 師崎港6時25分解纜の始発船で篠島へ渡島。潮汐は小潮にて満潮は凡そ9時半なれば、丁度潮の差し始まる頃合いなり。而して目論見たる釣り場は篠島西南端の磯場に有之。乗船場より徒歩1時間弱を要す。好時合を逃すまじと、底冷え著しき早朝に、独り大汗を流して某(地名不詳)磯場を目指したり。途上、沖合へ目を転ずるに、野島左後方で微かに浮かべる神島を遠望す。7時半、隘路を進みて恙無く到達す。既に潮は満ちて磯場を浸つつ有らば、急ぎ支度を整え、急深の駆け上がりを狙いて竿を出すも、案に相違して水深無之。更に前へと歩みを出さんと欲しても、既に潮が浸し来たれば之も叶わず。鋲付き防水長靴を携えざるは甚だ不覚なり。漸く辿り着ける磯場と雖も、斯様な仕儀にては転進已む無し。踵を返して次の場所へと歩みを進め、砂浜脇の磯場へと辿り着きたり。潮満ち竿下でも水深十二分に之有。昨日残りし青磯目を投じた刹那、穂先入りて合わせを入れなば、暫し抗いて後、海面より姿を見せし良型の筍眼張を確保す。長寸21糎。惜しむらくは旨味に劣りし。然れば早早に海へと放ちたり。爾後、掌大の笠子等を掛けるも、遂に鮎魚女は姿を現さず。9時半納竿。10時20分解纜の戻り船で篠島を後に帰途へと就きたり。