令和6年4月7日(日) 曇りのち晴れ
4時前に清水港着。昨日の晴空は曇天一変す。夜半に雨が降りしか路面濡れたり。本日の潮汐は大潮にて4時43分満潮なり。雲が遮りしか中中夜は明けず。潮の動き出す刹那を狙いし小場所なれば、気が気で無し。微かな明かりを導に5時前より漸く開始す。岩蟹を餌に堤壁へと落としたり。僅かに動き出でたる潮の流れに乗りて、波除の為に抉れる堤壁下部奥へと入り込みし。其の刹那、目印仕掛けが俄かに海中へと走りたり。空かさず合わせるに、抗う魚の手応え有之。鉤素は1.5号と太ければ、強引に前方へと引き摺り出さんと企図す。思いの外素直に沖へと出でし。海面で浮きたる魚体は30糎程の小物にして、容易く出でしも宜なるかな。然れども今季初の獲物なり。慎重に玉網へと収容す。陸へ上げて見分せるに、思わず声を上げたり。魚体は白く、出でたる鰭も黄色に染まりし。是乃ち黄鰭鯛にして黒鯛に非ず。黒鯛の眷属と雖も外魚なり。爾後は当たり皆無。7時半納竿。本日も亦、黒鯛は掛からず坊主に終われり。虚しく踵を返すより他に無之。