令和6年11月30日(土)

令和6年11月30日 晴れ
 0時半福田漁港着。夜半にも関わらず釣客の数は甚だ多し。皆が皆、回遊せる大鯵を狙うものなり。既に外洋と面した良場へ入り込む余地は無之。幸いにも漁港奥に空き場を見付け釣り座を設けたり。1時より開始す。港奥の為、潮通しは期待不出来。岸壁近くへ寄り付く鯵は皆無なり。沖へと仕掛けを投げ込みて鯵を釣るより他に見通しは立たねども、北西風は中中強し。福田港は風裏の地と雖も真横の風は遠投の妨げ、投じたる仕掛けは横へと飛び去るのみ。大荒れの外洋より港内へ入り込みし畝りで、僅かに発光せる浮子の先端を見失い、次に之を発見せる頃には、畝りで仕掛けは更に陸側へと戻されたり。思うに任せず。時合の払暁を過ぎ、漸く最初の鯵を鉤掛かりせるは、既に日も昇りし7時前なり。型は5寸に満たず。潮は大潮廻りなればと思いしも、爾後に釣れしは柊魚のみ。10時半納竿。近傍の食肆にて鰹の味噌叩きなる地元料理を食した後、帰途へと就きたり。