令和5年10月7日(土) 晴れ 午後風強し
8時過ぎにG氏改めAちゃん(当人からの要請にて爾後の表記は左の如し)と邂して同道。浜北細江町へ10時半着。当初目論む場所は当てが外れ、速やかに葭本川河口へ転進。鯊狙いの釣り人多し。取り敢えず此処より開始す。同道者は贖いし手バネ竿にての釣り初めなり。早々に1匹目の鯊を掛けたり。続けて2匹目も確保す。瞬く間に目出度く両目開きし。既に潮は差し込みつつありて、川幅広し。然れども水深無之。成る可く沖目へ投ずるも、底は数多の根にて釣り難し。已む無く根の無い手前にて、水深は僅か5寸にも満たず。塩イソメを餌に探れば触り有之。而して餌をシラスに交換。刹那に鯊が上がれり。型は3寸弱にて、10月も既に2週目なれど、今季は何処も小鯊ばかりと思い知らしめられし。1時間ほどで早々に切り上げ、踵を返じて姫街道を西進し、通い慣れたる豊川市御津町の釣場へと転進せり。13時より開始。西風強し。丁度潮止まりなれど、多少は鯊も釣れんと見込んだものの、思うように鯊は釣れず。型も矢張り3寸満たぬ鯊多し。再び転進す。16時過ぎより西尾市矢作川大橋下で竿を出したり。秋の日は釣瓶落としの言を俟たず、早くも日没前の様相を呈す。更に西風強し。しかのみならず、夕刻に差し掛かりて冷たさ一入なり。此処もまた鯊の型に恵まれず。17時前に納竿。本日〆て16匹と不調なり。同道者も同じ程の鯊を釣りし。型、数とも物足らぬこと些かならぬ儘、矢作大橋より帰途へと就きたり。復路は事故渋滞に因り帰着に遅延を生じ、大いに閉口す。
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令和5年10月1日(日)
令和5年10月1日(日) 雨
黎明に雷鳴有之。降雨激しく出遊を思い留めし。改めて7時に出立。木曽川尾張大橋下流の弥冨港へ8時過ぎに到着す。潮位未だ高く、足場も1尺許り水に浸されし儘なれば、已む無く足元不安定なる護岸斜面に立ちて、足場向こうへ仕掛けを投ぜり。塩イソメにて探れば、手許へ微かな触りの感触有之。而して餌を釜揚げシラスに交換す。忽ち2寸にも満たぬ小鯊掛かれり。坊主は免れしと安堵す。暗き雲低く垂れ込み、時折降り荒ぶ雨に閉口しつつも、小鯊は釣れ続けり。9時半を過ぎ漸う潮は引きて、露出せる平場で竿を出せり。既に潮は下げ5分を過ぎてなお、小鯊は食い気盛れり。型は望み無之と雖も束は釣れん哉と、つい擡げし欲が運の尽きか、11時を回りて途端に食いが止まれり。釣れし数は52匹。せめて80は釣りたしと、何時の間にやら雨具より染み入りて濡そぼつ中、底りの13時まで続行す。〆て69匹。あと1匹と思うも果たせず。雨中疲労困憊、這う這うの体で帰途に就きたり。
令和5年9月30日(土)
令和5年9月30日(土) 晴れ
5時半より米洗川河口で鯊釣り。漸く気温下がりて釣り人多し。型は凡そ3乃至4寸程の鯊、6時半までに42匹と好調なれど、潮止まりと共に、掌を返すが如き食い渋りで触りすら皆無。しかのみならず鯔の大群が河口に押し寄せ、水面、底を問わず遊弋せり。もはや如何とも為し難し。已む無く潮満ちて浸せる石積みへ上がりし鯊の目前へ餌を落とし、刹那に咥えたるところを鉤に掛けたり。それも束の間にて、10も釣らぬ内に警戒は厳となり、餌を落しても微動だにせず。始めし頃は集いし釣り人も既に疎らなり。7時半に一旦納竿。四日市旧港の納屋運河へ転進す。危惧した鯔は多少のみ。潮は透け水底まで見えし有様にて、鯔の他に鰯や渡り蟹の姿を散見す。型は3寸程度乍ら鯊も有之。9時半に納竿。本日は〆て64匹なり。伊藤釣具外池で徒然の憂さを晴らしたる後、17時過ぎに帰宅す。
令和5年9月24日(日)
令和5年9月24日(日) 晴れ
本日満潮15時に付、時間余裕有之。往路途上、西之森に立ち寄りてG氏も参加せるMA会9月例会を見舞いたり。日曜日なれば満員の上、浮き桟橋一方に釣座片寄りて傾斜す。甚だ殆し。傾きたる側の端は水没しつつあり。普段は沸き立つ箆鮒に手を焼く由なれど、本日は食い渋り著し。他日の勢いは見られず。会長U氏を除き参加各員苦戦の模様なり。10時半より木曽川尾張大橋下流の船溜で開始す。シラス餌にて小鯊多し。30分許り釣りても型は好転せず。見切りを付けて他所へ転進す。14時過ぎに納竿迄、実に7箇所の釣場を回るも、何処の鯊も3寸程度なり。良型の鯊は奈辺に在りやと、最後に至れる員弁川河口船溜で、漸く4寸上の鯊を乗せたり。釣果は〆て74匹。何故か鱚も2匹釣れし。MA会S氏の需めに応じ、釣りし鯊の内50匹弱を保冷箱に収容す。踵を返し再び西之森へ至りて、例会終了後のS氏へ恙無く引き渡せり。例会に臨みたるG氏は22枚を確保。フラシ換算で2回の計量を果たせり。練達に混じりて大いに健闘す。目出度きて言祝ぐこと一再ならず。今回は客員扱い乍ら、来期は愈愈正会員として、MA会に参画も認可有之やとの由。MA会各員と暫し歓談の後、西之森より帰宅す。西之森より帰り際、G氏より手バネ竿の手配を請く。斯の御仁、箆鮒釣りに手を染め、而して瞬く間に耽溺せしめられたる顰に倣い、鯊釣りもまた刹那に蠱惑されるや否や。爾後の推移を刮目して俟たん。
令和5年9月23日(土)
令和5年9月23日(土) 晴れ
8時出立。G氏同道にて四日市市米洗川河口へ釣遊す。竿9尺、餌として塩イソメ、釜揚げシラス、ホタテ貝柱を携えたり。中通しの手バネ竿にて鯊を釣るのは今次初回のG氏に説明。10時半より開始す。中潮13時満潮。潮は上げ分程度と未だ低し。鯊の寄り具合を確かめる為に塩イソメを投ぜり。直き競りの感覚は顕かと雖も、鯊の上唇へ鉤先に乗せ能わず。続いてシラスを投じるに、刹那の当たりで鯊を鉤掛けす。型は3寸程と相変わらず小鯊なり。以降はシラス餌にて鯊を確保す。G氏も当初は手バネ竿の脈釣りに当惑せる様子なれど、直に慣れたる次第にて、徐々に掛け合わせらる鯊を増やせり。12時前に時合有之。型も4寸前後の鯊多し。是を最後に潮止まりて鯊の活性もまた低下す。14時納竿。〆て71匹の釣果となれり。G氏は手バネ竿を用いての脈釣り、本日初回乍ら凡そ50匹を確保す。大いに満悦の様子なり。爰を契機として鯊釣りに耽溺せるや否や。傍目には判らぬものの、然りとて斯かる様相は傍目に見られず。当人の思惑如何は測り難し。明日は西之森にて月例会へ参加せるG氏と別離の後、伊藤釣具へ寄りて帰宅す。
令和5年9月18日(月)
令和5年9月18日(月) 曇りのち晴れ
3時半出立。米洗川河口への往路進行中、暗き色の雲が低く垂れ込め、今にも雨粒降下せぬかと気掛かりなれど、黎明を機に雲の密集は逃散の如くなりて安堵す。多湿なれど涼風吹きて気温低し。5時半より開始せり。満潮7時半を境に前後2時間にて、釣れたる鯊は〆て155匹なり。昨日のシラス餌は本日も功を奏す。型も均して4寸乃至5寸。肥え太りて胴太き魚体多し。掛けて底より上げたる折、抗いて泳ぎける鯊に因りて糸鳴りを発したり。斯くなれば、一束のみならず二束の釣果も能うやと思いけるも、鉤先より外れしシラス餌もまた多し。瞬く間に餌箱よりシラスは払底せり。試しに塩イソメを投じても、闇雲に空当たりを乱発すのみ。最早納竿已む無し。シラス餌の徒な冗費の抑制を爾今の課題としつつ、帰途に就きたり。
令和5年9月17日(日)
令和5年9月17日(日) 晴れ一時曇り
5時過ぎ西尾市小栗町着。蒸し暑きは昨日同様、平坂入江寺津橋下にて5時半より開始す。潮満ちて護岸下段を浸せり。1時間許り寺津橋上下流に沿いて竿を出すも鯊は釣れず。掛かれるは虚鯊と柊魚ばかりなり。付近の矢作川大橋下へ転進す。暑さ凌ぎで釣客は橋下の陰に集結したり。既に満潮を迎え、竿下で水深2米程。河口なれば水の動き見られず。投入直後より競り有之。空当たりのみは昨日の顰みに倣いて、鉤を袖スレ1号に交換す。餌は思うところ有りて、昨日帰路に贖いたる釜茹でのシラスを用いたり。脆弱なるシラスを更に茹でだれば、鉤先を通すも難渋す。爪先を立てるが如く、鉤先をシラスの腹部へ挿し込み、鉤先を抜かずに留めたり。果たして鯊は釣れざるやと、シラスが外れぬよう緩やかに投ず。而して着底と同時に手許へ微振動有之。穂先を軽く煽りたれば、鉤に掛かりたる鯊、抵抗虚しく水面に露出す。僅か2寸の小鯊乍ら、その薄き上唇に鉤先が乗りたり。7時より10時半の納竿迄に釣れたる鯊は〆て35匹。餌は塩イソメで掛けたる鯊7匹の他、残り28匹は悉くシラスなれば、企図は功を奏したり。惜しむらくは、満ち潮よりの下げで一挙に水が動きて釣りにならず。漸く潮流収まりたる砌、鯊も散りて如何とも為し難し。明朝は亦、米洗川河口にてシラス餌の効能を試さんと帰途に就きたり。
令和5年9月16日(土)
令和5年9月16日(土) 晴れ
早朝より高温多湿にて大いに閉口。四日市市米洗川河口にて、5時半より開始せり。本日大潮。満潮6時半にて、潮汐は凡そ高潮近し。例年は鯊釣りで殷賑を極めし界隈乍ら、鯊掛かり難き所為か釣客の数は疎らなり。潮止まり近くして満水、動き緩慢なれば、鯊の活性も低いと思いつつ、様子見で塩イソメを投ずるに、競りの反応有之。小さく千切りて再び投ぜれば、忽ちに鯊を確保す。型は2寸程の小鯊にして、今日も大きさを望む可きには非ず。9時半納竿。〆て85匹なり。均して3寸乃至4寸の鯊なれば空合わせ多し。鉤に掛からざれば、秋の三連休初日して釣客疎らなるも肯べなるかな。対策を要す。復路立ち寄りたる食糧肆にて、井村屋こしあんバーなる氷菓を贖えり。此頃人口に膾炙して、入手甚だ困難と仄聞す。漉し餡なれば小豆の粒無之。舌触り滑らかなるも、物足らぬ感は些かならず。
令和5年9月10日(日)
令和5年9月10日(日) 晴れ
5時20分より木曽川左岸の尾張大橋下流弥冨港で鯊を釣す。名港標準にて満潮2時、干潮9時の若潮なり。朝間詰めの釣りには向かず。然るに河口より凡そ10粁上流の尾張大橋付近ならば潮汐に約1時間の差異有之。是を頼みに釣遊先を銓衡す。既に先行者数名が竿を出しけるに、肝心の鯊が釣れたる素振りは見られず。近くを通りし折、仲間連と思われし二人組、互いに鯊が釣れぬと嘆くを仄聞す。歩みを進めて釣場へ達せり。水没したる石積み、テトラの類も露わになりて思いしよりも潮位は低し。見込み下げ5分程乍ら、船溜故にて水深は2米有之。竿9尺を用い、竿下へ仕掛けを投ず。着底の刹那、小気味良き当たりにて掛かりしは2寸許りの小鯊なり。爰も亦、他所の顰みに倣いて小鯊湧きて鉤に掛かり難し。7時半に納竿。釣れし鯊〆て30匹の内、3乃至4寸の型は10匹にも満たず。一旦帰宅後、夕刻は伊藤釣具外池で鰉を釣せり。余りの痩躯に暫し鰉と肯せず。昨秋爾来の鉤掛かりなれば、椿魚と久闊を叙したり。
令和5年9月9日(土)
令和5年9月9日(土) 晴れ
先週と同じく四日市市米洗川河口近辺で10時半より開始。長潮にて16時の満潮迄時間の猶予有之。8時前の底りから2時間余しか経過せず。上げ三分程度。敷石も未だ露出せるところ多し。斯様な時分より竿を出したるは、潮位低き内なれば、潮満ちて分散せる鯊も、底の窪み等深き所に溜れりと推察せんが所以なり。果たして此方の図に乗り、都合良く鯊の付き場を見出せるや否や。先ずは竿12尺を用い沖の駆け上がりを狙うも不発。その儘、沖より横誘いにて微かに錘の浮沈を繰り返しつつ、手前まで寄せ来たると漸く鯊の競りに当たれり。暫し俟ちて鉤に掛かりしは真鯊、所謂鯊に非ず。虚鯊なり。真鯊とは眷属乍ら容姿は比して猛し。端から外魚とは聊か面白からず。転じて堤壁ボタ底へ仕掛け投入す。刹那に4寸余の鯊を確保。続けて同じ型の鯊が複数掛かりて、付き場は堤壁のボタ底と判明す。当たり遠のきては移動を繰り返し、ボタ底に付きたる鯊の群れを探せり。正午までに鯊は52匹を数えし。型は不可思議なるも凡そ4寸前後に終始したり。潮満ちて次第に鯊は各々分散す。当たりも疎らにして、掛かりたる鯊は、沖の深場より潮と一緒に差し込める小指大の小鯊と化せり。14時にて釣り止め。釣果は〆て86匹なれど、正午過ぎてより釣れたる鯊は、悉く小鯊に終始せり。復路に伊藤釣具の外池で2時間ばかり竿を出し、19時前に帰宅す。