阿房航路」カテゴリーアーカイブ

令和7年5月4日(日)

令和7年5月4日(日) 晴れ
 定刻8時55分志布志港結纜。今年1月に来た許りなれば、志布志は曾遊の地なり。連絡せる乗合自動車にて鹿児島中央駅へと移動す。11時20分頃着。駅前電停より市内電車で谷山、鹿児島駅前と巡り、夕刻の渡船で桜島へと往復したる後、鹿児島空港20時40分発の航空機で帰名せり。中部国際空港22時着。陸海路27時間を要せし往路と比肩し、復路は僅か1時間半弱の行程なれば、些かならず物足らぬ感、否めぬなり。

令和7年5月3日(土)

令和7年5月3日(土) 晴れ
 名古屋駅7時36分発の関西本線普通4309M列車亀山行で出立。亀山で加茂行に乗り換えるも、単行気動車に乗客が殺到せり。通勤列車の様相で立錐の余地無之。幸甚にも柘植にて腰を据えられるも、窓を背にした通勤型座席なれば、窓外を眺めるに能わず。然りとて対面の窓外も亦、混雑せる乗客の為に眺望無之。加茂で長編成の列車へ乗り継ぎ漸く安堵せり。天王寺で下車。暫し休息の後、大阪南港へと移動す、17時55分解纜の貨客船へと乗り込みて、鹿児島県志布志港へと向かいたり。

令和7年1月11日(土)

令和7年1月11日(土) 曇り一時晴れ
 中部国際空港9時30分発SNA107便に乗機。10時50分宮崎空港着。宮崎空港駅11時25分発特別急行ひゅうが2号5072M列車に乗車。11時35分宮崎駅着。同駅12時30分発1933D列車乗車。キハ40系単行なれど全区間にて乗客多し。15時5分終着志布志駅下車。志布志港18時30解纜さんふらわあさつま丸に乗船。

令和5年4月2日(日)

令和5年4月2日(日) 太平洋上:曇りのち晴れ 名古屋:晴れ
 船室にて就寝中、突き上げる揺れ之有。時刻は2時23分を指せり。本船は石廊崎近くを航行中と確認す。海の難所なれば致し方なし。二度寝して次に目を覚ませば、本船は既に遠州沖まで到達せり。7時丁度に船内放送ありて、朝食の用意出来との由。衣装を整え食堂へ赴くも、左程口腹の欲は無かりせば、海苔の佃煮で粥を流し込みて済ませり。8時に進路変針。伊良湖水道へ進入す。進路右手に伊良湖岬灯台、転じて左手に神島在り。本水道は伊勢湾へ通づる航路と好漁場輻輳して大小船多し。日曜日なれば、本船進路付近にも遊漁船数多寄りて殆うし。常滑沖に差し掛かりて、海上の中部国際空港を通過す。第二滑走路建設途上の模様を眺めたり。9時30分頃、前方に展開せる木曽・長良・揖斐各川河口を遠望しつつ右へと転ず。進路右手側には名港中央堤西端部の通称西堤、また左手側には鍋田堤在りて、両堤先端の間を抜けて愈々名港へと進入せり。各堤共々、昔は頻繁に通いし落とし込み釣り場なれど、立ち入りを禁じられて爾来十星霜余り、船中より久闊を叙す。船内放送あり。定刻10時30分に到着予定との由。未だ1時間弱も猶予有ると雖も、名古屋港内においては、大型船なれば減速を強いられし。牛歩の進行を続け、最終関門の如き名港西大橋を潜りて、庄内川河口に位置せし埠頭へと接舷したり。時刻は10時20分。10分の早着なり。船を降りて埠頭本屋前のバス停に赴けば、下船客が早くも長蛇の列を為せり。これに並ぶも、果たして1台のバスに収まるや否や。そこへ丁度タクシーが来たれり。荷物を抱えし身なれば、これで最寄りの駅までとぞ思えども、斯様な冗費は慎むべしと言い聞かせし。さりながら、バスに乗り能わざるよりはと逡巡する中、後ろへ並びし老夫婦、果断即決タクシーへ乗り込みて去りぬ。後続の車は見当たらざれば、もはや如何とも為し難し。幸い寸刻待ちて来るバスに乗り込み、最寄りの野跡駅へと運ばれり。冗費を捻出に及ばず。やれやれと、乗り換えし列車の座席に腰を据えて思えらく、然るに今回の思い付きで出掛けたること自体、果たして冗漫の浪費に非ずやと。而して疲労せる頭で考えても、揺れ動く車室で易く判ぜざるまま、三日に亘りし遠出を終えて恙無く帰宅したり。

令和4年4月1日(土)

令和4年4月1日(土) 仙台・太平洋上 晴れ 午後は波高し
 6時半起床。朝昼晩と食堂へ呼ばれる以外、概ね終日船室で過ごせり。無為徒食の如し。船室は船首に在りて、日中は遮光幕を上げ(日没後は航行の安全を期すため不可なり)、窓外より本船前方を眺望す。太平洋上波穏やかなり。10時に仙台入港。13時まで停泊せり。名古屋までの乗客は暫時下船を許されるも、先回下船して曾遊の地なれば之に及ばず。昼食を済ませ左舷デッキより解纜を見ゆ。北風強し。改めて右舷に移し、風を避けつつ港外の仙台港南防波堤を眺め、またぞろ船室へと戻りて午睡す。14時30分頃、船内アナウンスにて、前方より姉妹船「きそ」が接近せりとの由。窓外に白き船が迫りつつあり。昨晩19時に名港金城埠頭を出て、本船左舷約400米の距離を反航す。前回は「きそ」に乗りて「いしかり」と行き違えたり。感興深し。船室より左舷デッキに移動し、仙台港へ向かう「きそ」を見送りて爾後は何も特筆せず。仙台港出帆の折、船長から波高2米にて揺れが予想されるとの放送あれども、船体大きければ動揺之無。19時半に夕食を終え、22時の船内消灯アナウンスと共に就寝す。