令和5年12月29日(金) 晴れ一時曇り
本日出仕納め。早早に帰宅途上、今年最終営業の伊藤釣具へ立ち寄れり。15時半より16時半迄、外池で竿を出すも、当たりは皆無に近し。釣果は納竿間際に掛けたる1匹の高麗諸子のみ。辛うじて坊主を回避す。是を以て恙無く外池の釣り納めを終えたり。
令和5年12月24日(日)
令和5年12月24日(日) 晴れ
朝6時半より長島漁港で鯊釣り。今朝も亦、無風凪にて冷気緩み、指先痛からず。師走も半ば過ぎ、平場で鯊を掛け能うは此処のみと雖も、週末の暇日に飽きもせず毎度釣遊に及ぶは、興趣の毀損些かならずや。斯様思いつつ石ゴカイを餌に、昨日と同じ箇所へ又候投入す。潮は相当引きし。既に底りの様相を呈したり。昨夕を顧みれば、付場に集いし鯊を釣るは容易ならん。案に相違せず早早に触り之有。鉤先口中に這入りし頃合いを見計らいて、穂先を軽く訊きたり。果たして5寸弱の鯊を恙無く確保す。今朝も坊主は免れりと安堵。8時迄に都合4匹の鯊を掛けたり。型は凡そ同じくして悉く5寸を上回らず。最早当所の癖と言うべし。踵を返し、鮒竿にて小鮒を釣らんと温泉前へ立ち寄れり。然れど小鮒は釣れずして、掛かりたるは箆鮒のみ。9時より13時納竿迄に箆鮒47枚なれど、昨日の西之森と異にし所詮外魚にて閉口す。珍しきは高麗諸子を釣りたり。当節産卵の為、本流より支流へ遡上せしかか。木曽川水系の魚種と雖も、近年は数を減らして滅多に見ること能わず。小鮒は無之乍ら稀有なる高麗諸子を釣りて、徒然の憂さを晴らしたり。
令和5年12月23日(土)
令和5年12月23日(土) 晴れ時時曇り一時雪
昨晩より降雪あるも積もるに至らず。往路恙無く長島漁港へ到達す。気温1度乍ら無風にして凪、薄く雲が棚引きて放射冷却を免れしせいか、空気に潤い有之。曝されし指先も痛まず。6時より開始せり。石ゴカイ1疋を鉤先へ掛け、何時もの顰みに倣いて、暗き中を沈船の縁へ目掛け投入す。本日9時が底りなれど、水位は既に引きし。街灯の微かな光で護岸の矢板すら見えたり。厳しき釣況と思えども、投入直後より手許へ鯊の触りを感応す。暫し俟ちて穂先を訊けば、上手く鯊の口先へ鉤を掛けたり。早早に1匹目を確保せり。但し彼の地の顰に倣いて5寸へ僅かに届かず。無理に伸ばしても詮無し。単発乍ら釣れ続きて、8時の納竿迄に〆て5匹。型は4寸上から5寸弱と毎度の如し。15時満潮迄の潮待ちに、徒然の憂さ晴らしで西之森の箆鮒を釣らんとす。稀有にも釣り人多からず。北向き関西本線築堤側で18尺の竿を振るも、初手に掛かりしは2尺の鯰なり。うねうねと抗いて寄せるにも難儀す。続いて来訪せるは大鯉と大いに閉口したり。長竿諦め9尺に変えて後、漸く箆鮒を掛け安堵す。13時半に竿を仕舞いて、長島漁港へ曾遊。既に潮は満ちたり。好き雰囲気と思えども、潮満ちて鯊は各各散らばりしか、朝間詰めの如き反応無之。案に相違し、納竿の16時半迄に釣れたる鯊は僅か1匹のみ。鯊少なき折にて、底り間際に集いし箇所を狙うが奏功と得心す。明日は亦、朝間詰めに再訪せん思いて帰途に就けり。
令和5年12月17日(日)
令和5年12月17日(日) 晴れ時時曇り一時雪 風強し
昨日より天候一変。北西の寒風吹き荒れ気温低下著し。中秋より師走に引き戻さたり。6時前に長島漁港着。此処は風裏の筈なれど、冷たき強風は港内にも吹き込みて、いつもは凪の港内も水面に縮緬波を生じ、軟調子の鯊竿は風に煽られて用を為さず。已む無く硬調子の竿に交換す。未だ明けきらぬ6時20分、昨日残りし石ゴカイを鉤先へ通し、薄暗き街灯の明かりを倚みに投入せり。刹那、ゴツゴツとした触り有之。暫し道糸を緩め、而して穂先を上げ訊けば、鉤先が鯊の口に刺さりて驚きたるか、更に激しく手許へ感応したり。急ぎ合わせを入れ、恙無く鯊を確保す。型は4寸3分乍ら坊主は逃れり。爾後は当たり無之。8時半納竿。帰途に西之森へ立ち寄り、10時から12時迄に箆鮒10枚、鯉5匹、鯰1匹を釣りて後、今度こそ帰宅したり。
令和5年12月16日(土)
令和5年12月16日(土) 曇り時時雨
歳末恒例の忘年会により夜半帰宅。本日も夕刻より忘年会有之に就き、凡そ竿を出せる時間は一刻余り乍ら、長島漁港へと釣遊す。暗い色の雲が低く垂れ込め、今にも雨粒を落ちるが如き不景気な天候なれど、無風にして気温は中秋の頃合に近し。12時より開始せり。中潮の8時13分満潮、13時42分干潮にて、既に底り近ければ、普段は底に沈みし沈船も見えたるかと思えども、水色笹濁りの所為か微かに輪郭を視認能うのみ。途上贖いたる石ゴカイを鉤に通し、沈みし船陰に潜める鯊の鼻先へ仕掛けを投ぜり。寸刻も待たずに手許へ触り感触有之。続いて先週同様に明確な食い当たりで先ずは1匹を確保す。型は4寸3分。餌付きし音に他の鯊も漸次反応せるか、或いは底り間近く群れて一箇所へ集えるか、場所を違えず4匹連続で鯊を掛けたり。釣り切れで気配の途切れを契機に次へと転移す。此方は小鯊らしき派手な当たりで3寸の鯊を釣るも、爾後は鉤先へ鯊を捉えるに及ばす。曇天より時折雨粒が落ちる中、納竿の時刻迫りて再び沈船へと戻れり。釣り残りし鯊も警戒を解きたればと、些か手前勝手な期待を以て仕掛けを投ずるに、暫し後に鋭き当たり有之。而して穂先を上方へ持ち上げたれば、水面を割りしは4寸8分と本日最長寸の鯊なり。又しても5寸届かずと雖も、短時間に〆て5匹の鯊を確保せるは、師走に重畳なる釣果と満悦す。竿を畳みて長島港より踵を返せり。後刻、朝日池へ赴きし某氏から、本日箆鮒活性高ければ釣果数多との一報有之。悪き空色と雖も、釣遊の適宜日に相違無之と云爾。
令和5年12月10日(日)
令和5年12月10日(日) 晴れ
潮位の高き中に鯊を釣らんと、豊川市御津町へ5時着。未だ空も白まず。昨日残りし石ゴカイを餌に8時半迄で6匹を確保。最長4寸6分。均して4寸と昨日の釣れし鯊に相似たり。踵を返して帰路の途次、思い付きて春日井市の落合池へと道草す。昨日G氏から新たに放流されたる箆鮒が、5日は数多釣れりと聞き及び、つい試釣せんと立ち寄りし。12時半納竿。箆鮒の当たり皆無。最後に大鯉を掛けて鉤素が千切られしのみ。縁起直しに伊藤釣具の外池で鱮をと思いて赴くに、外池の鱮も機嫌斜めならんか、ついぞ1度の触りすら無之。暫し店の猫を構いて帰宅す。
令和5年12月9日(土)
令和5年12月9日(土) 晴れ
諸般の事情に因り本日は真鮒を釣らんと温泉前へ釣遊す。8時頃より5尺竿の両グル底釣りにて始めるも、掛かりしは外魚の箆鮒とモツゴのみ。宙を釣らんと短き鉤素に交換す。浅棚はモツゴ数多にて甚だ閉口。而して提燈釣りに変更後は真鮒を漸く確保したり。10時前G氏合流。7尺両団子の底釣りを選択す。底は箆鮒許りと諭すもG氏は一顧だにせず。案の定、釣れ初めは箆鮒なり。続いて亦も箆鮒を掛けたるG氏は、偸安を恣に真鮒なぞ関心無之模様。浮子本体迄上がる程の食い上げ当たりを採りしG氏、些か得意顔にて竿を絞るも良型の青鰓が掛かれり。然も鉤を飲みて外すのも容易ならず。師走乍ら翳り無之蒼天、無風凪にて秋の如き寧日なり。防寒着を脱ぐ程の暑さなれば、宙釣りで真鮒の活性愈愈高し。型は3乃至4寸。日焼けせず銀無垢の如き小鮒、深宙より上げし折の、コトコトと引く様も小気味良し。近来稀なる真鮒の好釣場と思えども、惜しむらくは箆鮒釣り場にて沈り仕掛けを使えず。且つ亦、小鮒竿を用い得ぬは残念未練なり。12時半納竿す。真鮒の釣果〆て50匹。G氏は釣りたる箆鮒ツ抜けし。本日は箆鮒の活性甚だ低調なれば、中中好き釣果なり。昼餉後、G氏共共鯊を釣らんと長島港へ転移す。14時半に開始せり。15時満潮を控え潮位高し。石ゴカイを餌に、係留されたる船の舷側へ仕掛けを投ず。水温みて活性高き故か、刹那に鯊を掛けたり。胴回り太きも型は5寸へ僅かに届かず。間を置かず1匹追加す。触り当たりは判断易く秋釣りの如し。G氏も良型の鯊を上げたり。潮止まりを挟みて納竿せる16時半迄、概ね4寸上の鯊14匹を確保す。此の時期に甚だ椿事なり。G氏もツ抜けしたれば、師走下の清閑なる寧日を倶に満悦す。恙無く帰途へ就きたり。
令和5年12月3日(日)
令和5年12月3日(日) 晴れ一時雨
昨日23時半頃、比律賓沖で地震発生す。津波注意報発令されたり。是に因りて本日の釣遊は休止せざるを得ず。
令和5年12月2日(土)
令和5年12月2日(土) 晴れ時時曇り
4時半出立。往路途上でG氏と邂逅。新年釣り大会の参加申込を兼ね朝日池へ赴くとの由。鯊釣りの帰路に朝日池へ寄ると約して別離す。6時前に長島川漁港着。師走入りし6時を過ぎてもなお日は明けざるも、街灯の光を頼りに竿を出し、前日に贖いし石ゴカイを餌に、何時もの如く沈船周りより開始せん。本日の潮汐は9時満潮にて水位未だ低き故、朧げに沈船の輪郭を視認出来たり。其の外郭に沿いて仕掛けを投入。此方より誘わず。一匹掛けせる石ゴガイの動きを倚りとす。俟つこと暫し、手許へ微かな震えを伝えけり。刹那、穂先を下げ道糸を緩めし。頃合いを見計らい乍ら穂先を持ち上げ、緩めたる道糸を再び軽く張りたれば、餌を咥えし鯊の靠れを感知せり。持ち上げられし石ゴガイを逃さんと、鯊は咥えた口中を閉じた儘に相違なし。然れども鉤先口中へ確かに入りたるか知り能わず。儘よと合わせし刹那、水底で鉤に掛かりて驚き抗う鯊の感触有之。僅かに撓りし和竿の弾性に与り、鯊を底より切らんとす。外るる勿れと祈念しつつ、水面を割りて上がれる鯊を恙無く確保したり。型は4寸9分と又候5寸に届かず。潮満ちて当たり止まれる8時半迄、〆て9匹の釣果なり。最後に釣れし3寸を除き、均して4寸上なれど、概ね鯊の靠れで取りたれば、冬場に於ける鯊釣りの妙を堪能す。踵を返し朝日池へと赴けり。此池は平成6年秋以来なれば、G氏の隣座へ腰を据え、不敢取は両団子の底釣りより開始す。15時過ぎ納竿。辛うじて3枚上げたれば、坊主の憂き目は見ず。而して隣座のG氏は9枚確保す。朝日池は近頃不調と仄聞すれども、周囲の箆師は頻繁に竿を曲げたり。箆鮒より疎隔されしは拙史のみ。池中の夾雑物と化さん。何をかならんと楽観し、釣技を伴わず徒に竿を出したる粗忽の報いなり。釣りは凡そ楽しからず。然らば釣道楽の涵養は爰に於いてをや。或いは須らく好事魔多しと思う可し。而して鯊釣りし今朝の余韻を糧に、針の筵の如き朝日池で彼岸の賑わいを睥睨しつつ、独り黙して静謐を保つ浮木を眺めるより致し方無之と諦念せざるを得ず。
令和5年11月26日(日)
令和5年11月26日(日) 晴れ
5時半に大野漁港へ到着。既に先着の釣客にて駐車場は空き無之。大野町駅近くの有料駐車場へ車を移動す。6時、街灯の明かりを頼りに、矢野川名鉄橋梁下流より開始せり。左岸を沿いて河口の漁港迄、15尺の竿を携えて往復せるも、触りすら皆無にて、偶偶居食いの虚鯊1匹、竿を上げたる砌に鉤掛かれるのみ。本日大潮なれば、下げの勢い強く一気呵成に水位は落ちたり。元の橋梁へと戻りし頃は、殆ど底が露わになりし。鯊釣りで愈愈当たり坊主を食らいたり。8時半、大野町駅前の津多屋開店を見計らいて納竿。先週と同じく「えびせん」を贖い、虚しく帰途に就けり。一旦帰宅の後、午後は伊藤釣具外池へ釣遊す。鱮を釣らんと欲せども、掛かれるは真鮒多し。15時過ぎ、竿を仕舞う迄に釣れたる鱮は大陸薔薇鱮2尾のみ。余れる時間は店猫を構いて冗費す。次回釣れざれば、恐らく今季最終の鯊釣りにならん。