令和5年10月22日(日) 

令和5年10月22日(日) 晴れ
 5時前に出立の心算乍ら7時に起床す。後れを取りたりと、可及の限り速やかに支度を整え、7時半に出立せり。9時前に木曽川弥冨港着。潮は既に差し足場まで迫りつつ有り。過日戯れに作りし、タナゴ竿改造の3尺4寸の水雷竿擬きを携え、早々に開始せんとす。足場のボタへ落とし込み、着底の間際に穂先はふわふわと揺れ動きたり。軽く訊き合わせ、小刻みな手応えを伴いて浮かび来たりしは、3寸許りの小鯊。何時もは小鯊に閉口させられし弥冨港なれど、今次の竿で丁度良き長寸の鯊と思うは、誠に勝手と思うより無之。食い気旺盛なるか、足場へ潮が上がりて、もはや釣りにならじと退避せる12時迄に、〆て43匹(及び蜆1粒)を確保す。中に4寸超えも混じれり。流石に華奢な本竿では梃子摺れど、一旦底を切れば恙無く水面を割りて安堵す。然るに爾後掛かれり2寸の小鯊、手繰り寄せるに竿は手許より見事折りたり。縦横破断異なると雖も、将に竹を割るが如し。帰途に伊藤釣具へ寄りて修理を依頼す。毀損せる破断部を巧みに継ぎ戻し、凡そ旧に復したり。

令和5年10月21日(土)

令和5年10月21日(土) 晴れのち曇り時々雨
 G氏ことAちゃんと8時に会せり。先週長寸記録を更新せる港南橋下へ赴くも、既に先行者有之。しかのみならず満潮前で潮高ければ、上流の名古屋臨海鉄道土留木川橋梁付近に伸びたる小突堤へ転進す。釣り人皆無にして凡そ生物の反応も見当たらず。1時間も経たぬ内に太田川河口へ再び転進したり。10時過ぎより竿を出すに、良型の鯊を確保す。Aちゃんは当初鯊を掛け能わざりしも、次第に要領を掴みたるか、鯊の上唇へ鉤先を乗せられ満悦の様子なり。型は小鯊に混じり4寸前後も屡屡姿を現せし。潮止まて小雨降りし11時に一旦納竿。午餐挟みて再び竿を出さんと思うも北西風強し。風裏を需め衣浦方面へ更に転進す。午後は、石積みの窪みへ足を取られ、其の身を転倒したるも竿を手離さず守りしAちゃん(幸甚にして身体髪膚毀傷無之)が、小鯊2匹を釣りたるのみ。15時半、已む無く帰途へと就きたり。釣果は〆て10匹。Aちゃんも同様なりて、先回同道時よりも数少なし。型も左程に非ず。愈愈秋深まれば、釣れし鯊は未だ嘗て見らざる長寸極太なりと、小鯊しか知らぬ同道者を驚愕させる可く、密かに企図したるも敢え無く御破算となれり。次回刮目して俟つ可しと言い擱きて、18時過ぎ解散す。

令和5年10月15日(日)

令和5年10月15日(日) 雨のち晴れ一時曇り
 昨夕よりの降雨は、8時乃至9時に止むとの予報を受け、6時に出立す。小降りの中、木曽川河畔の弥冨港7時半着。雨は今にも止みそうで止まず。暫し待機とす。8時前に漸く雨は止みたり。本日も大潮にて、未だ潮位高し。本流に接す外港の足場は、2尺許り水没の儘なれば、13尺の竿を用いて護岸の傾斜地より足場の向こうへ仕掛けを投じたり。縦横に誘うも気配皆無。然れば水没せし足場に上がれし鯊を釣らんとぞ思い、音を立てぬよう細心しつつ暫し誘いけるに、触りの刹那、微かなる食い当たり有之。合わせるに掛かりしは3寸弱の小鯊。是を契機に潮が引きて足場が露出せる迄、凡そ20余りの鯊を確保す。斜路より足場へ下りて堤壁沿いに落とし込みたり。大潮なれば下げの勢い著く、11時を過ぎて遂に川底を見ゆ。而して鯊の当たりも止まて納竿す。釣果は〆て52匹。4寸7分の1匹を除き、型は概ね3寸前後の小鯊多し。弥冨港より踵を転じて帰途へと就きたり。

令和5年10月14日(土)

令和5年10月14日 晴れのち曇り
 本日午前に急遽所用出来。已む無く午後に出遊と心積もり有之ど、夕刻には降雨の予報なり。昧爽に暫し鯊を釣りて後、徐に所用先へ赴かんと決す。潮汐は大潮。中秋過ぎて日之出遅し。本日満潮時刻5時39分の潮止まりから一気に下げる大潮で、朝間詰めは凡そ鯊釣りに向かざると雖も、所用に約せる時刻は10時にて、釣りで費やせるは概ね2時間乃至2時間半が限度と顧慮すれば、寧ろ好都合と思う可し。斯くの如き算段を以て、四日市の米洗河口へ5時半に着せり。潮は満ちて動かじ。潮の下げ始めに期待しつつ、5時50分より開始せん。予て悟したる通り、鯊の触りは疎らなり。潮は緩慢に下げるのみで、何時の間にやら潮位を下げし。8時納竿。4寸1匹を除きて残りは悉く3寸に満たず。〆て14匹と数、型とも思うに任せず。所用を済ませ、午後は降雨まで暫し復た鯊を釣らんと彼の地を辞去す。途上所用先より連絡有之。昨日から悩ませる件は万事解決せりとの由。而して無事放免なり。然れども潮は急激に下げし途上。何処か好適なる場所の有無を思案す。暫し後、東海市の土留木川河口へ向かわんと決せり。9時半、河口部の港南橋着。潮引きて河岸は愈愈露わになりし。足元少々不穏な岸へと下り、底部近くへ赴けり。橋下に緩やかな渦を巻きて、やや抉れし窪み有之。竿12尺、塩イソメの餌を用いて投ずるに、水深僅かに1尺ばかりの底へ着きし砌、手許へ微かな触りを感ず。合わせず送りて鉤先を口中へ導かんと俟つに、待望の乗り当たりを発したり。刹那に穂先を上げて軽く訊きたれば、5寸上の鯊を確保す。続いて6寸弱の鯊にて、今季5寸を以て最長寸なりしが、爰に於いて漸く更新せり。潮引きて釣り難くなりし10時半に納竿。〆て4匹の釣果なれど全て5寸超えたり。午後は先週夕刻に赴きし矢作大橋下で13時より再び開始。底り乍ら鯊の活性高し。14時過ぎ迄に52匹の小鯊を掛けたり。未だ降雨無之を以て一色漁港周辺、或いは平坂入江へと転進し、鯊の釣果を延ばさんと欲せるも叶わず。15時半に愈愈雨粒落ち始め撤収し、四日市より東海市を経て西尾市へと至る、日がな一日の鯊釣り三昧より帰途に就きたり。

令和5年10月8日(日)

令和5年10月8日(日) 曇りのち雨
 昼前より降雨の予報に因り、午前は底り開始乍ら出遊せざるを得ず。水深有りて若干は期待出来ると思いし弥冨港より開始す。6時より7時の間、釣れしは3寸の鯊1匹のみ。四日市の米洗川河口へ転進を決す。河口は底露出せり。中央部で僅かに水は溜りし。底りなれば如何とも為し難しと、露出せる底部に佇みて僅かに流れし筋へ仕掛けを投ず。案に相違して忽ち鯊を確保す。型は3寸足らず。然りとて釣れぬよりは増しと思うより無之。9時までに鯊は4寸を頭に6匹掛かれり。潮差して釣り難くなるを以て再度転進す。名港周辺を経由し新川河口へ辿り着きし11時頃、愈愈雨師の導きにより曇天より水滴落ち始めたり。予て悟したるところなれば納竿を決す。而して本日の釣果は〆て7匹のみ。昨日と同じくして、鯊釣り盛期と思えぬ貧果のうちに終わりたり。

令和5年10月7日(土) 

令和5年10月7日(土) 晴れ 午後風強し
 8時過ぎにG氏改めAちゃん(当人からの要請にて爾後の表記は左の如し)と邂して同道。浜北細江町へ10時半着。当初目論む場所は当てが外れ、速やかに葭本川河口へ転進。鯊狙いの釣り人多し。取り敢えず此処より開始す。同道者は贖いし手バネ竿にての釣り初めなり。早々に1匹目の鯊を掛けたり。続けて2匹目も確保す。瞬く間に目出度く両目開きし。既に潮は差し込みつつありて、川幅広し。然れども水深無之。成る可く沖目へ投ずるも、底は数多の根にて釣り難し。已む無く根の無い手前にて、水深は僅か5寸にも満たず。塩イソメを餌に探れば触り有之。而して餌をシラスに交換。刹那に鯊が上がれり。型は3寸弱にて、10月も既に2週目なれど、今季は何処も小鯊ばかりと思い知らしめられし。1時間ほどで早々に切り上げ、踵を返じて姫街道を西進し、通い慣れたる豊川市御津町の釣場へと転進せり。13時より開始。西風強し。丁度潮止まりなれど、多少は鯊も釣れんと見込んだものの、思うように鯊は釣れず。型も矢張り3寸満たぬ鯊多し。再び転進す。16時過ぎより西尾市矢作川大橋下で竿を出したり。秋の日は釣瓶落としの言を俟たず、早くも日没前の様相を呈す。更に西風強し。しかのみならず、夕刻に差し掛かりて冷たさ一入なり。此処もまた鯊の型に恵まれず。17時前に納竿。本日〆て16匹と不調なり。同道者も同じ程の鯊を釣りし。型、数とも物足らぬこと些かならぬ儘、矢作大橋より帰途へと就きたり。復路は事故渋滞に因り帰着に遅延を生じ、大いに閉口す。

令和5年10月1日(日)

令和5年10月1日(日) 雨
 黎明に雷鳴有之。降雨激しく出遊を思い留めし。改めて7時に出立。木曽川尾張大橋下流の弥冨港へ8時過ぎに到着す。潮位未だ高く、足場も1尺許り水に浸されし儘なれば、已む無く足元不安定なる護岸斜面に立ちて、足場向こうへ仕掛けを投ぜり。塩イソメにて探れば、手許へ微かな触りの感触有之。而して餌を釜揚げシラスに交換す。忽ち2寸にも満たぬ小鯊掛かれり。坊主は免れしと安堵す。暗き雲低く垂れ込み、時折降り荒ぶ雨に閉口しつつも、小鯊は釣れ続けり。9時半を過ぎ漸う潮は引きて、露出せる平場で竿を出せり。既に潮は下げ5分を過ぎてなお、小鯊は食い気盛れり。型は望み無之と雖も束は釣れん哉と、つい擡げし欲が運の尽きか、11時を回りて途端に食いが止まれり。釣れし数は52匹。せめて80は釣りたしと、何時の間にやら雨具より染み入りて濡そぼつ中、底りの13時まで続行す。〆て69匹。あと1匹と思うも果たせず。雨中疲労困憊、這う這うの体で帰途に就きたり。

令和5年9月30日(土)

令和5年9月30日(土) 晴れ
 5時半より米洗川河口で鯊釣り。漸く気温下がりて釣り人多し。型は凡そ3乃至4寸程の鯊、6時半までに42匹と好調なれど、潮止まりと共に、掌を返すが如き食い渋りで触りすら皆無。しかのみならず鯔の大群が河口に押し寄せ、水面、底を問わず遊弋せり。もはや如何とも為し難し。已む無く潮満ちて浸せる石積みへ上がりし鯊の目前へ餌を落とし、刹那に咥えたるところを鉤に掛けたり。それも束の間にて、10も釣らぬ内に警戒は厳となり、餌を落しても微動だにせず。始めし頃は集いし釣り人も既に疎らなり。7時半に一旦納竿。四日市旧港の納屋運河へ転進す。危惧した鯔は多少のみ。潮は透け水底まで見えし有様にて、鯔の他に鰯や渡り蟹の姿を散見す。型は3寸程度乍ら鯊も有之。9時半に納竿。本日は〆て64匹なり。伊藤釣具外池で徒然の憂さを晴らしたる後、17時過ぎに帰宅す。

令和5年9月24日(日)

令和5年9月24日(日) 晴れ
 本日満潮15時に付、時間余裕有之。往路途上、西之森に立ち寄りてG氏も参加せるMA会9月例会を見舞いたり。日曜日なれば満員の上、浮き桟橋一方に釣座片寄りて傾斜す。甚だ殆し。傾きたる側の端は水没しつつあり。普段は沸き立つ箆鮒に手を焼く由なれど、本日は食い渋り著し。他日の勢いは見られず。会長U氏を除き参加各員苦戦の模様なり。10時半より木曽川尾張大橋下流の船溜で開始す。シラス餌にて小鯊多し。30分許り釣りても型は好転せず。見切りを付けて他所へ転進す。14時過ぎに納竿迄、実に7箇所の釣場を回るも、何処の鯊も3寸程度なり。良型の鯊は奈辺に在りやと、最後に至れる員弁川河口船溜で、漸く4寸上の鯊を乗せたり。釣果は〆て74匹。何故か鱚も2匹釣れし。MA会S氏の需めに応じ、釣りし鯊の内50匹弱を保冷箱に収容す。踵を返し再び西之森へ至りて、例会終了後のS氏へ恙無く引き渡せり。例会に臨みたるG氏は22枚を確保。フラシ換算で2回の計量を果たせり。練達に混じりて大いに健闘す。目出度きて言祝ぐこと一再ならず。今回は客員扱い乍ら、来期は愈愈正会員として、MA会に参画も認可有之やとの由。MA会各員と暫し歓談の後、西之森より帰宅す。西之森より帰り際、G氏より手バネ竿の手配を請く。斯の御仁、箆鮒釣りに手を染め、而して瞬く間に耽溺せしめられたる顰に倣い、鯊釣りもまた刹那に蠱惑されるや否や。爾後の推移を刮目して俟たん。

令和5年9月23日(土)

令和5年9月23日(土) 晴れ
 8時出立。G氏同道にて四日市市米洗川河口へ釣遊す。竿9尺、餌として塩イソメ、釜揚げシラス、ホタテ貝柱を携えたり。中通しの手バネ竿にて鯊を釣るのは今次初回のG氏に説明。10時半より開始す。中潮13時満潮。潮は上げ分程度と未だ低し。鯊の寄り具合を確かめる為に塩イソメを投ぜり。直き競りの感覚は顕かと雖も、鯊の上唇へ鉤先に乗せ能わず。続いてシラスを投じるに、刹那の当たりで鯊を鉤掛けす。型は3寸程と相変わらず小鯊なり。以降はシラス餌にて鯊を確保す。G氏も当初は手バネ竿の脈釣りに当惑せる様子なれど、直に慣れたる次第にて、徐々に掛け合わせらる鯊を増やせり。12時前に時合有之。型も4寸前後の鯊多し。是を最後に潮止まりて鯊の活性もまた低下す。14時納竿。〆て71匹の釣果となれり。G氏は手バネ竿を用いての脈釣り、本日初回乍ら凡そ50匹を確保す。大いに満悦の様子なり。爰を契機として鯊釣りに耽溺せるや否や。傍目には判らぬものの、然りとて斯かる様相は傍目に見られず。当人の思惑如何は測り難し。明日は西之森にて月例会へ参加せるG氏と別離の後、伊藤釣具へ寄りて帰宅す。