令和5年8月13日(日) 晴れ
5時より湖西より湖北にかけ、新規の小鮎釣場開拓を兼ねて各所転移す。4箇所目にて小鮎の群泳に遭遇せり。7時半より10時の間、良型の小鮎〆て50匹を確保。渇水により水深甚だ浅し。外敵より狙われるを避け、岸際の草陰を頼りに遡上せん小鮎を狙いて、川上より護岸の際を流しけるも、伸びたる草葉や水底の藻ばかりか、小鮎を食せんと殺到せる鰣に妨げられ、仕掛けの喪失数多出来。その都度、仕掛け等の交換に時間を浪費し閉口す。実質には9時にて終了す。惰性にて10時まで続けしは、キリの良き50匹目に納竿せんとの企図なり。残り数匹が釣れず、掛かりても暑さで緩慢となれば、つい手を滑らして小鮎を逸す。炎暑下に釣りとは誠に気の違いたる所業に他ならず。漸く50匹目掛かりて安堵す。早々に道具を仕舞いて、帰路は姉川温泉へ立ち寄り、炭酸泉に浸かりて阿房奇特の疲労を回復せんと努めたり。
令和5年8月12日(土)
令和5年8月12日(土) 晴れ
所用の行き掛けに名港へ釣遊。14時よりゼンボを餌に落とすも殊更特筆は無之。
令和5年8月11日(金)
令和5年8月11日(金) 晴れ
4時過ぎに芹川着。先月は既に薄明るき頃合いなれど、8月も半ば近くに差し掛かりて未だ暗し。暫し俟ちて後、5時前より開始す。渇水により水量、流れともに乏しく、小鮎の気配は見られず。果たしてボウズも覚悟の厳しき釣りを予見せり。待望の小鮎1匹目は1時間ほど経過して漸く手にせし。その後は群れで遡上したりしか、概ね順調なる推移にて小鮎を確保す。9時よりまた小鮎の当たり遠ざかれり。この時点で100匹に満たず。先回の宇曽川と比べぶれば、是を以て不服を申すは太平の贅なり。そう思いつつ漫然と仕掛けを流し続けると、10時半頃より再び小鮎の活性が高まりし。一流しに3匹掛かりしも再三有之。12時の納竿までに〆て212匹、嵩にして2.1瓩と久方振りの釣果に満悦す。斯様な渇水の時期に、魚運拙き身ですら小鮎が釣れ盛るは稀代の椿事なり。帰宅後、釣れたる小鮎を用いて鮎味噌を拵えし。今季残り僅かにて、鮎味噌も最初にして最後と思いて、過日焼津で購えり地酒を1升費やせり。出来立てにて未だ味わい若けれど、来週半ばには味も熟して旨味増すものと楽しみに待機す。
令和5年8月6日(日) 名港にケナルイ人現る
令和5年8月6日(日) 曇りのち晴れ一時雨
昧爽より四日市港富洲原埠頭、名港各地の順に釣遊。その途上にて、五星霜振りに名古屋バナナ団N倉氏と邂逅せり(但し先月も電話で延々と1時間半も話した所為か左程新鮮味は無之)。通称エヌ氏、清州に住みたるケナルイ人の異名を持ちて、今朝も既に黒鯛を確保せりとの由。岸壁より伸びたるロープの先端に本日の獲物を結わえし。長寸は45mと相変わらずケナルイ限りなり。普段は即時放流乍ら、今日は御内儀へお土産との故。晩の夕餉なりとて、斯様なる場所で居着し黒鯛の味は果たして如何や。家内で釁端を開く次第に至らざるを切に祈念して云爾。
令和5年8月5日(土)
令和5年8月5日(土) 曇りのち晴れ
未だ釣れざるや黒鯛は、そろそろ1枚確保せんと、5時出帆の渡船にて四日市一文字堤へ上がれり。渡船客の凡そは疑似餌釣りにて落とし込み師は少なし。旧堤と新堤に分散して渡りければ、新堤は僅か3名を数えるのみ。潮はやや透け気味ながら、8時満潮に合わせて程好く動きたり。黒鯛の活性も良からんやと期待も高まりし。然れども触りすら無之。7時前に新堤内側の中程にて竿が曲がれり。丁度10米ほど前方なれば、すわ時合到来かと、沈降せる目印の変化を些かも見落とさじと気合を入れ直すも、寸刻経たぬ頃、後方また10米に位置せし釣り人の竿が曲がりたるを目にせし。乃ち時合なり。ただ我のみ目印に何らの当たり無之。黒鯛は素通りせし模様。何時も乍らに釣技魚運共々拙き次第と思うより如くはなし。気晴らしに中堤内側へ移動せり。足場低き場所なれば、満潮にてほぼ海面の高さと軌を一に為す。影を落とさぬよう気を配りつつ、堤壁に沿いて落とすも、やはり当たり皆無なり。我に釣られる黒鯛無し。斯くして本日も当たりボウズを食らいて10時半の帰り船で港へ戻りたり。状況宜しからざると雖も、釣る人は釣れし。渡りたる落し込み師の凡そ2/3は釣果に恵まれれば、きやくそ悪しと思えども、是に由って是を観るに何処か根本を著く誤謬したり。其れを改めざれば、今季は黒鯛を確保せること能わざりし。
令和5年7月29日(土)
令和5年7月29日(土) 晴れ
4時半に犬上川今橋へ到着。渇水で辛うじて水が動いている状態なり。如何とも為し難し。竿出さず宇曽川風船ダム下流へ転進。釣り人皆無にして、盛期なれば人気を博せる場所へ釣り座を設けたり。常日頃は田の濁り水にて褐色なる流水も透明に近し。水量も犬上川よりは多く、様子見は良好なれど、小鮎の気配は見られず。それを狙いし鰣や鳥の類も無之。果たして5時より開始して9時の納竿までに釣れたる小鮎は13匹と少なし。案に相違せぬ貧果に終われり。宇曽川より踝を返し、午後は16時満潮前後の名港西側にて落とし込むも、こちらは取り立てて特筆無之。帰宅後、宇曽川の小鮎を素焼きにして、玉葱と南蛮酢に漬け込めり。所謂焼南蛮なれば、酢の滲みたる数日後には食べ頃となる可し。
令和5年7月23日(日)
令和5年7月23日(日) 晴れ
名港9時満潮に就き、6時より落とし込みを開始す。8時頃、邂逅せしK藤氏より1枚確保の報あり。その数分後、目印に当たり出でて黒鯛を掛けたる感触のみ之有。相変わらず黒鯛と相見えぬまま、本日も納竿に至りたり。
令和5年7月22日(土)
令和5年7月22日(土) 曇りのち晴れ
5時解纜の渡船にて四日市一文字へ渡堤。新堤へ上がれり。混雑せりと思えども、大半は旧堤または中堤へ向かいし。開始時に落とし込むのは3人のみにて、場所の選択を誤れりと悟りしも、今更転進に能わず。新堤の内外側を落すも当たり無之。先端まで往復し、8時の潮止まりを機に中堤へ移動。落とし込めど釣況は変わらず。再び新堤へ戻りし折、先端より踵を返したる落とし込み師と状況を交信せり。曰く6枚を上げしと聞き及びて驚愕す。急ぎ新堤にて落とし込むも、既に時機を逸したり。目印に当たりは不出。10時半の渡船にて帰還せり。
令和5年7月17日(月)
令和5年7月17日(月) 晴れ 酷暑
4時半より8時半まで名港各所にて落とし込み。特筆の事項は無之。
令和5年7月15日(土)
令和5年7月15日(土) 曇りのち晴れ
4時半過ぎに相生港ボート港岸壁より落とし込みを開始せり。当たり無之。続いて野瀬埠頭へ転移せるも、黒鯛の気配は見られず。赤穂へ移動し、各所を回りても潮が動きて良き状況ながら、如何とも為し難し。9時を回りて、漸く待望の当たり有之。パイルケーソン深奥部で掛けたる黒鯛を何とか引き摺り出さんと努めるも、乾いた破裂音を伴いて穂先が折れし。その刹那、掛けたる黒鯛も取り逃がせり。斯様なる次第にて亦もや、今季の黒鯛第一号を逸して虚しく帰途に就くより他に無之。