令和6年11月24日(日)

令和6年11月24日(日) 晴れ
 5時大野海岸着。北西風やや強し。沖の海苔粗朶を狙い投げたるも、向かい風に阻まれて儘ならず。此方の思う着水点より遥か手前で失速せるなり。10時半に矢田川常滑線橋梁近傍へ転進す。風裏なれば防寒着は要らぬ程の陽気なり。潮は既に差して水位高し。先回と同じく胴回り太き鯊を釣らんと試みたり。然るに鉤掛かりせるは悉く4寸に満たず。投げ込みたる仕掛けに掛かりし鯊も測ったように同寸なり。11時半過ぎ、揺れの激しき投げ竿の穂先を見付け、大鯊に違い無之と合わせたれば、5寸余の鮬が鉤に掛かりし。続けて又候5寸弱の鮬なり。爾後は柊魚のみ。潮止まり13時過ぎに一旦納竿。古民家改造の食肆で昼餉を摂りて後、再び竿を出すも鯊は釣れず。14時半には竿を収めて帰途へと就きたり。鯊の釣果は〆て6匹。初冬の釣果としては申し分無之。然るに寸足らずの型は遺憾なり。

令和6年11月23日(土)

令和6年11月23日(土) 晴れ
 拙宅に残りし岩蟹を携え天竜川河口入江へ先づ赴けり。北西風強し。潮汐小潮。底り5時半にて、開始せる6時半過ぎには潮が僅かに差し込みたり。穂先を微かに曲げし当たりを捉え、刹那に合わせたれど鉤先に乗らず。鉤錘に黒鯛らしき歯形を残すのみ。潮の上げたる頃合いを見計らい、鯊を釣らんと各所を巡るも不発。豊川市の御幸浜迄戻りて穴釣りを試みるも、波に煽られて根掛かり多し。正午より豊川河口で投げ釣りで狙えり。風裏に位置し、投げ込みは容易しものの、釣れたるは赤鱏のみ。16時半納竿。本日小雪なれば魚の反応も薄し。左様なる日を以て、阿房の釣り通いに及ぶも亦、一興なりと思い定め、踵を返して帰途へ就きたり。

令和6年11月17日(日)

令和6年11月17日(日) 曇り
 鷺沼のI田氏より到来の水雷竿を携え、長良川河口へ釣遊せり。6時半開始。大潮故に潮位高し。護岸は水に浸かりて三尺の水雷竿は届かず。転進を繰り返し、足場の高き位置より石積みの穴へと入れ込める箇所を見つけたり。水色透けて穴は好く視認に及べども、鯊の気配は皆無。歩みを進め、穴を替えつつ投入を繰り返すに、手許へ漸く鯊より触り有之。刹那に合わせれば4寸の鯊を鉤に掛けし。型は小さき乍ら目出度き初魚なり。潮の引きたる11時迄に20匹の鯊を確保す。最長寸4寸8分と5寸に届かぬ型許りと雖も、当方の需めに応じ、丁寧に作り込まれたる水雷竿にて、使い心地は誠に宜しき。悦に入りて帰途へと就きたり。

令和6年11月16日(土)

令和6年11月16日(土) 曇り
 川井氏同道。5時に出立し、鯵を釣る可しと小浜新港へ赴きたり。道中恙無し。7時半到着の後、空きたる場所を見つけ、竿を出したり。川井氏は竿下、当方は遠投にて鯵を狙うも一向に当たり無之。到着直後は釣り上げられたる鯵を視認せるも、竿を出して爾後は釣れず。川井氏の竿下の撒き餌に群がる柊に混じりて、小鯵1匹が漸く掛かれり。当方依然として当たり皆無。外魚すら触り莫し。我が狙うは尺鯵なればと遠投に徹せるも、一旦納竿迄に当竿へは到頭1尾も掛からず。当たり坊主と相成れり。昼餉を挟み午後は鱚を釣らんと松原海岸へ転進す。此処で鉤に掛かりしは草河豚のみ。諦め難く14時に久々子湖へ転進を重ね、中通しの和竿で鯊を狙うも、最早生物の感触すら無之。16時納竿。坊主を食らいて踵を返したり。

令和6年11月10日(日)

令和6年11月10日(日) 曇り
 長島港へ釣遊。本日の潮汐は小潮にて8時半底りなれば、9時半より開始す。13時納竿迄に最長寸4寸6分を筆頭に、均して概ね4寸上の鯊21匹を確保せり。潮上がりに岸壁際底で触り有之。水温は船溜まり奥側で温し。故か殊に奥の船溜まりで競りを頻発す。然れども潮が上がりし12時前には鯊の競りも閑寂となれり。是迄は当地で絶えて見らざる鯊釣師を目にす。甚だ稀有なり。

令和6年11月9日(土)

令和6年11月9日(土) 晴れ
 甘木氏を同道の上、隠居鯊を需め若狭の久久子湖へと釣遊に及べり。10時半より開始。潮汐小潮。6時過ぎの満潮より引きつつあると雖も、日本海側の干満差は凡そ1尺なれば、然程の潮干き感は無之。遠浅の汽水湖なれば、石沙蚕を餌に投竿を用いて沖へと投入せり。鯊の当たり皆無。掛かれるは水草の類のみ。早早に隠居鯊は諦め、白鱚を狙わんと久久子海岸へ転進す。程無く海岸より沖へと投げ入れたる甘木氏に白鱚が掛かれり。但し後は続かず。当方は小鯛のみにて、小浜新港へと更に転進を重ねけり。せめて鯵でも辿り着きたる小浜新港なれど、温暖無風な日和に誘われし釣客数多。釣り座を構える余地は既に無之。暫し逡巡の末、空きの場所を漸く見付け、竿を出せるは15時を過ぎたり。定席の釣客より鯵釣りの指南を享き、15尺の延竿を用いて小鯵十数余匹を確保す。16時納竿。踵を返して帰還の途へと就きたり。

令和6年11月3日(日)

令和6年11月3日(日) 晴れ
 先週は西之森で好成績を収めし川井氏同道の上、常滑市大野町の矢田川へと釣遊す。前日の荒天一変し快晴と相成るも、北西風甚だ強し。風裏の常滑線橋梁上にて竿を出したり。先先週は爰らで型良き鯊が数多釣れし。果たして本日は如何なりやと7時より開始す。潮止まりたる時刻なれば、然程は当たらずと思いきや、予想に反して鯊は活発に競りし。川井氏は早早に良型の鯊を上げたり。長寸5寸の丸丸太りて逞しき良型の鯊なり。斯くなれば隠居鯊も夢ならずと期待高し。然し乍ら鉤に掛かれるは4寸余の鯊許りなり。左様な中、復もや川井氏は宜しき鯊を釣りし。惜しむらくも5寸に些か届かず。中中羨ましき次第。隠居様は叶わぬけれどせめて釣りたや5寸鯊とぞ戯れ歌を口遊みつつも、潮が引きては如何とも為し難し。11時前一旦納竿。潮上がりを俟ち昼餐午睡を経て、14時より再開す。川井氏はやおら投竿を取り出でたり。先回に引き続き沖鯊を狙う算段との由。当初は投竿に扱いに苦慮せるも、漸次仕掛けを遠くへと投げ込みたれば、復もや良型の鯊を鉤先に捉えし。当たり止まれる16時半納竿す。各各40程の鯊を掛けたり。数こそ少なしと雖も、長寸並びに肥え太りたる鯊多ければ、川底より泳ぎ抗う引き味も亦た宜しき。暫くは釣れ続かん事を冀いて帰途へと就きたり。

令和6年11月2日(土)

令和6年11月2日(土) 雨
 又候鯊を釣らんと天竜川河口入江へ赴けり。潮汐は大潮。満潮7時なれば、曇天厚く未だ薄暗き6時より開始す。刹那に引っ手繰る如き大当たり有之。鯊にあらず。20糎程の黄鰭掛かりし。降雨を警戒し中通しの和竿を携えずと雖も、鯊釣りの仕掛けにては些か持て余したり。続いても鮬が掛かりて鯊は今回も鉤には掛からず。次第に潮位下がりては、鯊を諦め黒鯛を釣らんと転じたり。10時より岩蟹を餌に前へと打ち込みし。早早に黒鯛を仕留めたり。長寸32糎余。型の割に引き味強し。11時前納竿。先週赴きし食堂へ立ち寄り、鯖の味噌煮を食した後、帰途へと就きたり。

令和6年10月27日(日)

令和6年10月27日(日) 曇り
 本日は潮汐長潮で底り8時半なれば、潮の動き出す頃合いを見計らい、9時半より木曽川の弥富港で竿を出したり。昨秋は釣客で賑わいし弥富港も、今朝は閑散として見当たらず。堤壁直下の底、所謂ボタ底に潜める鯊を釣らんと二尺の水雷竿を出し、昨日残りし石沙蚕を餌に落とし込みし。11時迄に釣れたる鯊は3寸の1匹のみ。成る程、釣り客皆無は無理からんと諦め、長良川河口の長島港へと転進す。11時半開始。潮は未だ止まれる儘、上がりし気配無之。水雷竿で堤壁直下へ落とし込むに、水深は凡そ1米半と存外に深し。誘いを掛けるた刹那、手許へ鯊の競りを感じたり。而して食い当たりに変じたれば、忽ち4寸余の鯊が鉤に掛かりし。外魚の虚鯊に悩まされつつ、飽きぬ程度に鯊を掛け乍ら潮の動き出しを俟てり。12時半頃、漸く潮が動き出でたれば、すわ時合到来かと色めきたるも、爾後に鯊の気配は絶えて鉤へと掛からず。曇天厚く降雨の気配と相俟ちて13時過ぎ納竿。釣果は〆て11匹。最長寸は4寸6分余と些か物足らず。帰宅後、本日は西之森にて月例会に参加せる川井氏より入電有之。参加者11人中8位との由。西之森の例会に於きては最下位を脱するのみならず、前回惜敗の雨晴氏に競り勝つ可しとぞ切望して止まず。然れども順位の他は子細不明の儘にて、果たして祈願は成就せらるるや否か、肝心な点は未だ不明なり。川井氏の後談を刮目して俟たん。

令和6年10月26日(土)

令和6年10月26日(土) 晴れ
 又候天竜川河口入江へ赴き、払暁から大鯊を釣らんと釣遊せり。然り乍ら入江に設けられし康洋海洋公園内にて催し有之。途上で転進せざるを得ず。何時もの水門へと至れば、河岸を覆いし雑草が奇麗に刈り取られ、頗る釣り易し。本日の潮汐は小潮。転じて間も無く、底り7時半に達す。潮は止まりて鯊の触り皆無。潮が上がる迄は黒鯛を釣らんと竿を替え、先刻贖いて未だ残れる岩蟹を餌に落とし込みし。忽ち目印走りて黒鯛を確保す。長寸35糎。思いの他に引き味は宜しく、魚体の銀鱗に曇り無之。再び鯊を釣らんと、天竜川右岸へ転じたり。此方も何故か鯊は見られず。周囲の鯊師も訝しがる許りなり。正午前納竿。隣座の釣り人より聞きし、推奨の食堂へ赴きて、赤味噌味牛臓物煮込みの昼餉を済ませ、帰途へと就きたり。