令和6年11月9日(土)

令和6年11月9日(土) 晴れ
 甘木氏を同道の上、隠居鯊を需め若狭の久久子湖へと釣遊に及べり。10時半より開始。潮汐小潮。6時過ぎの満潮より引きつつあると雖も、日本海側の干満差は凡そ1尺なれば、然程の潮干き感は無之。遠浅の汽水湖なれば、石沙蚕を餌に投竿を用いて沖へと投入せり。鯊の当たり皆無。掛かれるは水草の類のみ。早早に隠居鯊は諦め、白鱚を狙わんと久久子海岸へ転進す。程無く海岸より沖へと投げ入れたる甘木氏に白鱚が掛かれり。但し後は続かず。当方は小鯛のみにて、小浜新港へと更に転進を重ねけり。せめて鯵でも辿り着きたる小浜新港なれど、温暖無風な日和に誘われし釣客数多。釣り座を構える余地は既に無之。暫し逡巡の末、空きの場所を漸く見付け、竿を出せるは15時を過ぎたり。定席の釣客より鯵釣りの指南を享き、15尺の延竿を用いて小鯵十数余匹を確保す。16時納竿。踵を返して帰還の途へと就きたり。

令和6年11月3日(日)

令和6年11月3日(日) 晴れ
 先週は西之森で好成績を収めし川井氏同道の上、常滑市大野町の矢田川へと釣遊す。前日の荒天一変し快晴と相成るも、北西風甚だ強し。風裏の常滑線橋梁上にて竿を出したり。先先週は爰らで型良き鯊が数多釣れし。果たして本日は如何なりやと7時より開始す。潮止まりたる時刻なれば、然程は当たらずと思いきや、予想に反して鯊は活発に競りし。川井氏は早早に良型の鯊を上げたり。長寸5寸の丸丸太りて逞しき良型の鯊なり。斯くなれば隠居鯊も夢ならずと期待高し。然し乍ら鉤に掛かれるは4寸余の鯊許りなり。左様な中、復もや川井氏は宜しき鯊を釣りし。惜しむらくも5寸に些か届かず。中中羨ましき次第。隠居様は叶わぬけれどせめて釣りたや5寸鯊とぞ戯れ歌を口遊みつつも、潮が引きては如何とも為し難し。11時前一旦納竿。潮上がりを俟ち昼餐午睡を経て、14時より再開す。川井氏はやおら投竿を取り出でたり。先回に引き続き沖鯊を狙う算段との由。当初は投竿に扱いに苦慮せるも、漸次仕掛けを遠くへと投げ込みたれば、復もや良型の鯊を鉤先に捉えし。当たり止まれる16時半納竿す。各各40程の鯊を掛けたり。数こそ少なしと雖も、長寸並びに肥え太りたる鯊多ければ、川底より泳ぎ抗う引き味も亦た宜しき。暫くは釣れ続かん事を冀いて帰途へと就きたり。

令和6年11月2日(土)

令和6年11月2日(土) 雨
 又候鯊を釣らんと天竜川河口入江へ赴けり。潮汐は大潮。満潮7時なれば、曇天厚く未だ薄暗き6時より開始す。刹那に引っ手繰る如き大当たり有之。鯊にあらず。20糎程の黄鰭掛かりし。降雨を警戒し中通しの和竿を携えずと雖も、鯊釣りの仕掛けにては些か持て余したり。続いても鮬が掛かりて鯊は今回も鉤には掛からず。次第に潮位下がりては、鯊を諦め黒鯛を釣らんと転じたり。10時より岩蟹を餌に前へと打ち込みし。早早に黒鯛を仕留めたり。長寸32糎余。型の割に引き味強し。11時前納竿。先週赴きし食堂へ立ち寄り、鯖の味噌煮を食した後、帰途へと就きたり。

令和6年10月27日(日)

令和6年10月27日(日) 曇り
 本日は潮汐長潮で底り8時半なれば、潮の動き出す頃合いを見計らい、9時半より木曽川の弥富港で竿を出したり。昨秋は釣客で賑わいし弥富港も、今朝は閑散として見当たらず。堤壁直下の底、所謂ボタ底に潜める鯊を釣らんと二尺の水雷竿を出し、昨日残りし石沙蚕を餌に落とし込みし。11時迄に釣れたる鯊は3寸の1匹のみ。成る程、釣り客皆無は無理からんと諦め、長良川河口の長島港へと転進す。11時半開始。潮は未だ止まれる儘、上がりし気配無之。水雷竿で堤壁直下へ落とし込むに、水深は凡そ1米半と存外に深し。誘いを掛けるた刹那、手許へ鯊の競りを感じたり。而して食い当たりに変じたれば、忽ち4寸余の鯊が鉤に掛かりし。外魚の虚鯊に悩まされつつ、飽きぬ程度に鯊を掛け乍ら潮の動き出しを俟てり。12時半頃、漸く潮が動き出でたれば、すわ時合到来かと色めきたるも、爾後に鯊の気配は絶えて鉤へと掛からず。曇天厚く降雨の気配と相俟ちて13時過ぎ納竿。釣果は〆て11匹。最長寸は4寸6分余と些か物足らず。帰宅後、本日は西之森にて月例会に参加せる川井氏より入電有之。参加者11人中8位との由。西之森の例会に於きては最下位を脱するのみならず、前回惜敗の雨晴氏に競り勝つ可しとぞ切望して止まず。然れども順位の他は子細不明の儘にて、果たして祈願は成就せらるるや否か、肝心な点は未だ不明なり。川井氏の後談を刮目して俟たん。

令和6年10月26日(土)

令和6年10月26日(土) 晴れ
 又候天竜川河口入江へ赴き、払暁から大鯊を釣らんと釣遊せり。然り乍ら入江に設けられし康洋海洋公園内にて催し有之。途上で転進せざるを得ず。何時もの水門へと至れば、河岸を覆いし雑草が奇麗に刈り取られ、頗る釣り易し。本日の潮汐は小潮。転じて間も無く、底り7時半に達す。潮は止まりて鯊の触り皆無。潮が上がる迄は黒鯛を釣らんと竿を替え、先刻贖いて未だ残れる岩蟹を餌に落とし込みし。忽ち目印走りて黒鯛を確保す。長寸35糎。思いの他に引き味は宜しく、魚体の銀鱗に曇り無之。再び鯊を釣らんと、天竜川右岸へ転じたり。此方も何故か鯊は見られず。周囲の鯊師も訝しがる許りなり。正午前納竿。隣座の釣り人より聞きし、推奨の食堂へ赴きて、赤味噌味牛臓物煮込みの昼餉を済ませ、帰途へと就きたり。

令和6年10月20日(日)

令和6年10月20日(日) 晴れ
 6時前より東海市の太田川河口で鯊釣り。当たり皆無にて即座に常滑市大野町の矢田川へと転身す。7時より常滑線橋梁上流にて鯊を釣らんと再び竿を出したり。満潮潮止まり前後から鯊の当たり数多。型は4寸乃至5寸と宜しき型なれば、昨日より引き摺れる鬱悒し感も忽ち霧散せり。潮は下がりて12時半納竿。〆て50匹の釣果なり。又候曾遊せんと満悦す。斯様に思いつつ帰途へと就きたり。

令和6年10月19日(土)

令和6年10月19日 晴れ
 天竜川河口の入江で釣遊。、大鯊を狙い6時前より開始す。潮汐は大潮。満潮7時を過ぎて潮は動き出すも触りすら無之。瞬く間に潮位は下がりし。止むを得ず黒鯛狙いに変更す。9時より12時半の間に33及び28糎の黒鯛2枚を確保したり。而して鯊は坊主となりし。遺憾乍ら竿を収めた次第なり。

令和6年10月13日(日)

令和6年10月13日(日) 晴れ
 昨日贖いし岩蟹を携え天竜川河口へ釣遊せり。6時前より開始。潮汐は8時半底りの中潮なれば、既に潮位低し。入江の水門より本流へ引きし潮に岩蟹を乗せるも、黒鯛の反応は見られず。7時半頃、護岸際に沿いて落とし込みし目印が俄かに走れる当たり有之。長寸28糎。即座に海へ放てり。底りで一旦納竿。新規釣り場を需め天竜川右岸へ転進。午後は正午過ぎより再び入江にて落し込みたり。15時の満潮を控え潮位高し。14時、入江奥の船着き場で目印が走りて、刹那に合わせれば強引す。一旦は沖へと出でるも俄かに進路を岸へと転ぜり。岸壁は浮き桟橋、円柱等障害物数多。獲物は爰にて鉤素を切らんとの算段なり。抗う黒鯛を竿の弾力で暫し凌ぎて、浮きたる黒鯛を網入れす。長寸41糎。久しく40糎越えの黒鯛なり。満潮後は鯊を釣らんと黄昏迄入江沿いを釣り歩きし。途上、4寸大の鯊が釣れたるを目撃す。然るに小鯊らしき触りのみ。次は朝間詰めに来りて大鯊を釣らんと思いて、踵を返し帰途へ就きたり。

令和6年10月12日(土)

令和6年10月12日(土) 晴れ
 本日は鯊を釣らんと川井氏を同道せり。8時出立。而して釣遊先に迷いし。西尾市の渚屋釣具店で虫餌を贖い、10時より平坂入江寺津橋上流にて竿を出したり。川井氏は投げ釣りを為す心積りで竿を携え来るに、いざ仕掛けを付けんと道具箱を開けたれば、黒鯛落とし込み釣りの仕掛け有之のみ。然るにや鯊釣りの道具一式を忘却す。幸い鉤のみは持ちたり。殆く釣りにならじ。小鯊許りにて早早に転身す。次に竿を出せる碧南の蜆川河口は鯊の気配すら見られず。正午過ぎには彼の地を離れたり。13時過ぎ、常滑市大野町の矢田川河口へと到着。潮上がりを俟ちて昼餉の後、名鉄常滑線橋梁周辺で鯊を釣りたり。昨年と比して一回り型は宜しく、川井氏は本日最長四寸六分弱の良型を釣り上げし。17時納竿迄の釣果は〆て17匹。数は少なしと雖も型、引き味を満喫したれば、良き釣り日和となれり。